鹿島を離れた鹿選手~2013年~
鹿島アントラーズはよくファミリーと称される。
これは一度でも鹿島に入団した選手たちに対しての手厚いフォローから言われていることだが、果たして鹿島を離れ心機一転、新天地に旅立った選手たちは離れた翌年、どのような活躍だったのだろうか?
そして、もちろん新しいチーム方針等あるが、移籍初年度の成績を鹿島の基準(K偏差値)に当てはめた場合、どれだけ鹿島にとって痛手になったかを検証したい。
(当ブログの主語が鹿島なため、ほぼタラればの話となる)
まず、2012年をもって鹿島から他チームに移籍したのは、下記の選手たち
DF
宮崎智彦⇒磐田
アレックス⇒徳島
MF
ドゥトラ⇒ロケレン
FW
興梠慎三⇒浦和
岡本英也⇒新潟
佐々木竜太⇒未定
このうち、J1、J2問わず、国内移籍をした選手を見てみるとする。
(表示は名前/先発出場/能力値(Chance Building Point)/K偏差値の順)
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | P先発 | 合計 | 90分換算 | K偏差値 |
新井場 徹 | 11 | 8 | 808 | 5 | 95.19 | 10.60 | 42.5 |
不動のサイドバックとして3連覇選手の新井場
彼の移籍はとても痛かったが、C大阪ではそんなに大きな働きが出来ていない
2013年の鹿島は西のパートナーとして、中田浩二と前野が務めたが、どちらも平凡なパフォーマンス。
慣れ親しんだ鹿島という環境にいたらと思うと残念でならない。
宮崎智彦(磐田)
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | P先発 | 合計 | 90分換算 | K偏差値 |
宮崎 智彦 | 23 | 22 | 1964 | 17 | 254.53 | 11.66 | 51.8 |
宮崎の場合、2012年も磐田にレンタルされ活躍していたので、2012年のパフォーマンスを見てみると、
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | P先発 | 合計 | 90分換算 | K偏差値 |
宮崎 智彦 | 26 | 25 | 2221 | 24 | 355 | 14.39 | 57.7 |
普通に鹿島でレギュラークラスのパフォーマンスを発揮している。
このパフォーマンスを期待され完全移籍になったのだが、前述の通り、鹿島の不動のサイドバックであった、新井場が移籍するになったので、なぜレンタルバックをさせなかったのか疑問が残る。
年齢的に若返りにもなり、何より他チームとはいえ、J1でレギュラーを張るサイドバックを戻さなかったのか?
もちろん、ジュビロが手放さなかったという見方もあるが、アントラーズが所有権を持っているだけに非常にもったいない使い方と言えよう
確かに2013年のパフォーマンスは落ちてはいるので、結果論となってしまうが、少なくとも中田浩二並みのパフォーマンスを残している。
悔やまれる移籍となってしまった。
アレックス(徳島)
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | P先発 | 合計 | 90分換算 | K偏差値 |
アレックス | 32 | 27 | 2494 | 24 | 498.04 | 17.97 | - |
アレックスの場合、J2徳島への移籍となってしまったので、何とも評価がしづらい部分があるものの、レギュラーとして活躍できたと思われる。
ファミリーとしてはうれしい限りである。
興梠慎三(浦和)
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | P先発 | 合計 | 90分換算 | K偏差値 |
興梠 慎三 | 33 | 33 | 2904 | 33 | 272.79 | 8.45 | 56.9 |
この移籍に関しては、鹿島・浦和双方から叩かれた。
この記事を書いてるのは2021年なので、その後の興梠の成功を知っているが、少なくとも移籍初年から見事な成績を残しており、ポテンシャルの高さを見事証明したと言えよう。
プレースタイルの問題もあるが、この年の大迫はJリーグ最高のTOP選手。
そのパートナーとしても、K偏差値56.9は合格点と言えただろう。
ただ、2012年の興梠のK偏差値が56.9という事を考えると、大きなプレッシャーの中、新天地でも能力を発揮できたのではないだろうか?
本人の意向とはいえ、残念な移籍だが、鹿島が育てたFWとして、これからも活躍を期待したい。
岡本英也(新潟)
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | P先発 | 合計 | 90分換算 | K偏差値 |
岡本 英也 | 27 | 12 | 1398 | 7 | 167.45 | 10.78 | 48.7 |
鹿島では出場機会に恵まれなかったが、試合に出れば、平均的なプレーをする選手と言えよう。
レギュラー獲得にはならなかった模様だが、明らかに選手として成長をうかがえる。