2015年選手講評
2015年成績
監督:トニーニョ・セレーゾ⇒石井正忠
リーグ戦:5位
1st/6勝7敗4分
2nd/12勝4敗1分
ナビスコカップ:優勝
天皇杯:3回戦敗退
ACL:GL敗退
若手が頭角を現し、ワクワクするようなシーズンになると思われた2015年
セレーゾが途中解任され、石井監督になっていた。
石井体制になり、勝負強さが戻ったことにより2ステージ制の2ndステージの巻き返し&ナビスコ優勝につながったのであろうが、1年を通してどんな年だったのか、CBPを基に見ていきたい
GK
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
曽ヶ端 準 | 24 | 24 | 2160 | 24 | 66.98 | 2.79 | 55.3 |
佐藤 昭大 | 10 | 10 | 900 | 10 | 31.35 | 3.14 | 44.4 |
まず、結果的に最初の躓きとなってしまったのが、シーズン当初の佐藤 昭大の起用である。
GKは出場人数が一人と不動のレギュラーと控えの差が分かりづらいポジションだが、シーズン当初に佐藤昭大が使われていた事を考えると、最初に躓き、勢いが出なかった要因であると言えよう
ただ、佐藤だけの数字を見てみると90分換算値は試合数が半分以下とはいえ、曽ヶ端よりも高く、連携の難しさを感じる結果である
CB
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
昌子 源 | 29 | 29 | 2610 | 24 | 456.72 | 15.75 | 61.2 |
ファン ソッコ | 24 | 23 | 1935 | 23 | 331.45 | 15.42 | 53.9 |
青木 剛 | 21 | 13 | 1294 | 8 | 218.37 | 15.19 | 47.4 |
山村 和也 | 13 | 6 | 611 | 3 | 114.45 | 16.86 | 41.4 |
植田 直通 | 12 | 10 | 839 | 2 | 27.03 | 2.90 | 36.4 |
昌子が去年に引き続き、高いレベル安定したプレーを見せてくれた
その相棒はファンソッコ。
シーズンオフに広島から加入し、及第点とはいえ、きっちりレギュラーとして、1年目から活躍出来たので、この補強は成功だったと言えよう
サイド
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
西 大伍 | 30 | 30 | 2699 | 29 | 449.9 | 15.00 | 63.2 |
山本 脩斗 | 28 | 28 | 2445 | 28 | 404.93 | 14.91 | 60.6 |
伊東 幸敏 | 8 | 5 | 554 | 5 | 71.36 | 11.59 | 41.1 |
こちらも去年に引き続き西 大伍と山本 脩斗が高いレベルで機能している。
特に西は去年のK偏差値が56.1だったので、見事な巻き返しと言えよう
若手の伊東も地味ながらCBPを伸ばしている。
3列目
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
柴崎 岳 | 29 | 28 | 2546 | 28 | 513.16 | 18.14 | 57.2 |
小笠原 満男 | 29 | 25 | 2399 | 25 | 462.56 | 17.35 | 54.7 |
梅鉢 貴秀 | 8 | 7 | 457 | 7 | 73.1 | 14.40 | 35.4 |
こちらも安定のボランチコンビ
ただ、2014年は両者ともにK偏差値60以上だったのに対し、2015年はそれぞれCBPを落としている
特に、小笠原のCBPの落ち込みが大きく、CBPで100、K偏差値で5も数字を落ちており、ここにも低迷の要因がありそうだ
また、2014年よりも多くの出場機会を与えられた、梅鉢だが、残念ながらCBP的には大きな上澄みもなく終わってしまった。
2列目
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
遠藤 康 | 32 | 26 | 2318 | 26 | 409.58 | 15.90 | 66.3 |
カイオ | 32 | 22 | 2099 | 15 | 366.57 | 15.72 | 63.2 |
土居 聖真 | 28 | 24 | 2015 | 21 | 245.95 | 10.99 | 54.5 |
中村 充孝 | 17 | 9 | 780 | 8 | 90.14 | 10.40 | 43.2 |
本山 雅志 | 6 | 1 | 139 | 1 | 32.29 | 20.91 | 39.0 |
杉本 太郎 | 1 | 1 | 60 | 1 | 23.09 | 34.64 | 38.3 |
まずは何と言っても圧巻の遠藤と途中出場が多かったカイオの活躍である
遠藤に関しては、2010年代の鹿島を攻撃面で支え続けていってもいいであろう
次にカイオ。
こちらもまた、去年同様成長を感じさせる働きをしている
土居はシーズン途中に怪我で戦線離脱をしてしまったが、それまでのCBPは及第点。
逆にチャンスを与えられた中村充孝が去年と同様思ったようなCBPが残せていなく、期待外れに終わってしまったと言えるだろう
TOP
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
金崎 夢生 | 27 | 24 | 2157 | 12 | 266.56 | 11.12 | 56.4 |
赤崎 秀平 | 22 | 16 | 1141 | 16 | 120.05 | 9.47 | 45.0 |
ジネイ | 4 | 2 | 222 | 2 | 35.82 | 14.52 | 38.4 |
ダヴィ | 10 | 4 | 401 | 4 | 35.71 | 8.01 | 38.4 |
両外国人選手が故障明けという事を考慮すると金崎を獲得できて本当に助かったという布陣だ
特に、期待のジネイがほとんど稼働出来なかった事は残念である。
期待の赤崎は昨年同様、正直期待外れなCBPとなってしまっている
NONE
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
豊川 雄太 | 6 | 0 | 111 | 0 | 23.14 | 18.76 | 51.3 |
鈴木 優磨 | 7 | 0 | 108 | 0 | 20.32 | 16.93 | 49.7 |
鈴木 隆雅 | 2 | 0 | 26 | 0 | 4.26 | 14.75 | 40.9 |
先発出場がなかった選手としては豊川・鈴木優磨といった若手は及第点と言えるだろう
TRADE
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
高崎 寛之 | 13 | 7 | 633 | 0 | 41.02 | 5.83 | 46.8 |
両外国人選手の負傷もあり、シーズン当初にはレギュラーポジションをつかみかけた高崎だったが、残念ながら定着できず、シーズン途中に山形に移籍となってしまった
総評
セレーゾ体制と石井体制でCBPがどう変わっていったのかは別の機会で分析するとして、1年を通して考えると、TOPが定着出来なかったのが残念な結果の原因であろう
確かに、GKを最初から曽ヶ端にしてたら違った結果になった可能性もあったが、ダヴィ・ジネイの故障に、機能しなかった高崎、伸び悩みの赤崎と金崎がいなかったらどうなったか不安になる構成だ
2014年のもう一つの課題、昌子の相方がファンソッコの加入で解決の目途が立っただけに、TOPの問題を改善出来なかったのは本当に痛い
一方で、土居が途中怪我で戦線離脱したものの、2列目、絶対的なサイド、小笠原のCBPの落ちが気になるが3列目は本当に頼もしい。
ともあれ、2015年の鹿島はナビスコカップで久しぶりのタイトルを獲得出来た年でもある
チーム評価
SS(K偏差値65以上)・・・1人<遠藤:66.3>
S(K偏差値60以上)・・・4人<カイオ:63.2/西:63.2/昌子:61.2/山本:60.6>
※2014年
SS(K偏差値65以上)・・・1人<曽ヶ端:68.3/昌子:65.1>
S(K偏差値60以上)・・・5人<カイオ:62.6/遠藤:62.4/小笠原:62.3/山本:61.6/土居:61.9/柴崎:61.5>