2017年選手講評
2017年成績
リーグ戦:2位(23勝8敗3分)
YBCルヴァンカップ:ベスト8
天皇杯:ベスト8
ACL:ベスト16
リーグと天皇杯の2冠を達成し、クラブワールドカップでは準優勝とタイトル的には素晴らしい1年だった2016年。
とはいえ、リーグはレギュレーションに恵まれ、1stステージは優勝したものの、2ndステージで失速(その後チャンピオンシップで優勝)、クラブワールドカップもあと一歩まで追い詰めながら準優勝に終わるなど、明確な課題も露呈。
柴崎が海外に移籍したが、レオシルバにペドロジュニオールと言ったJリーグで実績のある外国人選手を加入させて、真のチャンピオンを目指すも、ACLとシーズンの不調の責任を取り、石井正忠⇒大岩剛にシーズン途中の監督交代
立て直しTOPを独走するも最後の最後で勝ちきれず、誤審等もあったが、結果的に川崎フロンターレに得失点差で優勝をさらわれた2017年の各選手の動きを確認してみる。
GK
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
曽ヶ端 準 | 23 | 22 | 2021 | 22 | 52.69 | 2.35 | 51.0 |
クォン スンテ | 12 | 12 | 1039 | 12 | 25.25 | 2.19 | 42.5 |
開幕当初はスンテが1stチョイスだったが、怪我等で結局は曽ヶ端が正GKの座になった
ただ、90分間換算ではほぼ互角
GKの起用法の難しさを感じる1年であった
CB
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
昌子 源 | 34 | 34 | 3060 | 34 | 592.69 | 17.43 | 69.0 |
植田 直通 | 29 | 29 | 2610 | 29 | 446.6 | 15.40 | 60.6 |
町田 浩樹 | 2 | 2 | 126 | 2 | 27.03 | 19.31 | 36.4 |
昌子と植田で固定出来たCB
特に昌子は前年のK偏差値70.6に続く、ハイレベル
CBPが出るようになってから、鹿島最高のCBと言っていいだろう
相棒の植田もK偏差値60.6
両CBがK偏差値60を超える、鹿島史上最強のDFコンビと言っても差支えがないと思われる。
サイド
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
西 大伍 | 30 | 28 | 2468 | 25 | 444.39 | 16.21 | 62.9 |
山本 脩斗 | 32 | 30 | 2666 | 30 | 436.67 | 14.74 | 62.4 |
伊東 幸敏 | 24 | 9 | 1036 | 9 | 147.2 | 12.79 | 45.5 |
三竿 雄斗 | 2 | 1 | 124 | 1 | 27.88 | 20.24 | 38.6 |
西・山本共にK偏差値60台。
これで前述のCB、昌子・植田含め、2017年の4バックは全てK偏差値60台という、最高なメンバー構成となった
3列目
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
三竿 健斗 | 26 | 22 | 1994 | 19 | 479.64 | 21.65 | 55.5 |
レオ シルバ | 27 | 23 | 2110 | 23 | 434.87 | 18.55 | 53.3 |
永木 亮太 | 20 | 10 | 967 | 10 | 260.12 | 24.21 | 44.7 |
小笠原 満男 | 17 | 16 | 1327 | 16 | 246.45 | 16.71 | 44.0 |
柴崎が抜け、レオシルバが加入したが、こちらは混乱した模様
レオシルバが一応一番同ポジションでの先発出場が多いが、K偏差値は平凡
K偏差値的に一番高い三竿に関しても同様
要因として考えられるのは、小笠原の扱い方と言ったところか、
90分換算で見ると、一見小笠原も悪いようには見えないが、三竿・レオシルバと比較すると劣っている
とは言え、小笠原はチームの柱であり、衰えが見えたと言っても、一定レベルのプレーは出来る。
このジレンマが3列目の数字の伸び悩みに影響したと言えるともいえる。
とはいえ、小笠原のCBPは出場時間の短い永木よりも少なく、この部分の切り替え次第では違った結果になった可能性もある。
(逆に、最終節等、小笠原を出すべきだったと思うが。。。)
2列目
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
レアンドロ | 23 | 21 | 1837 | 15 | 315.78 | 15.47 | 59.5 |
遠藤 康 | 22 | 19 | 1502 | 19 | 218.15 | 13.07 | 52.5 |
中村 充孝 | 20 | 18 | 1312 | 9 | 173.17 | 11.88 | 49.2 |
遠藤が一気に衰えた感がある
代わりにレアンドロが躍動
TOPの使い分けで2列目は先発出場等減るケースがあるが、それでもK偏差値59.5は立派
遠藤は前年の58.4から一気に6もK偏差値を落としてしまう。
中村 充孝は先発出場も出場時間も大幅に増えたが、インパクトを残せなかった
TOP
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
土居 聖真 | 33 | 27 | 2380 | 17 | 290.48 | 10.98 | 58.3 |
金崎 夢生 | 30 | 25 | 2368 | 25 | 230.52 | 8.76 | 53.6 |
ペドロ ジュニオール | 21 | 16 | 1310 | 16 | 176.26 | 12.11 | 49.4 |
鈴木 優磨 | 26 | 6 | 866 | 6 | 144.9 | 15.06 | 46.9 |
安部 裕葵 | 13 | 1 | 272 | 1 | 48.21 | 15.95 | 39.4 |
金森 健志 | 5 | 3 | 209 | 3 | 14.35 | 6.18 | 36.7 |
TOPは土居が中心となっているが、先発出場27試合に対して、TOPでの出場が、17試合と、10試合は2列目での先発
2017年の攻撃陣の柱は土居と言っていいであろう
残念なのがペドロジュニオール
ヴィッセル時代に出したK偏差値換算60以上のインパクトを残せず、大きくパフォーマンスを落としてしまった。
ヴィッセルからは以前も野沢が高いCBPで鹿島に帰ってきたが、残念な結果となったが、このころはヴィッセルで中心になっても、鹿島では埋もれてしまうのだろうか?
一方で、金崎もハイパフォーマンスとはいえず、完璧なDF陣と比較すると攻撃陣に弱さを感じざるを得ない
NONE
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
ブエノ | 2 | 0 | 56 | 0 | 13.47 | 21.65 | 45.9 |
経験を積むと言った感じである。
総評
完璧なDF陣に対して、不安定な攻撃陣が、この年得失点差で優勝をさらわれてしまった要因と言えるであろう。
土居は確かにポリバレントな選手だが、爆発力がある選手ではない
レアンドロがその役目かもしれないが、もう一人欲しかった。
そういう意味では、金崎の不調、ペドロジュニオールの期待外れが悔やまれる1年だ
チーム評価
SS(K偏差値65以上)・・・1人<昌子:69.0>
S(K偏差値60以上)・・・2人<西:62.9/山本:62.4/植田:60.6>
※2016年
SS(K偏差値65以上)・・・2人<昌子:70.6/山本:65.6>
S(K偏差値60以上)・・・2人<西:62.8/曽ヶ端:61.1>