鹿島FOS(仮)

鹿島を中心に戦術ではなく、データでサッカーを語ります

2019年選手講評

2019年成績

監督:大岩剛

 

リーグ戦:3位(18勝7敗9分)

YBCルヴァンカップ:ベスト4

天皇杯:準優勝

ACL:ベスト8

 

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連覇と国内リーグ奪還を目指した2019年

夏まではリーグは首位を走り、各大会順調に勝ち進んでいたのだが、

親会社が日本製鉄(住友金属の合併先)から、メルカリに変更された。

それが影響されたかどうかは分からないが、その後失速。

ACL敗退を皮切りに、ルヴァンカップ、リーグ戦とタイトルを逃し、新国立競技場で迎えた、天皇杯の決勝では、ヴィッセル神戸に惨敗し、無冠となってしまった

また、2018年同様、ACLベスト8、ルヴァンベスト4、天皇杯準優勝と、過密日程となった1年

そんな2019年の戦力を振り返ってみる

 

kashimafos.hatenablog.com

 

GK

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 K偏差値
クォン スンテ 30 30 2700 30 57.64 1.92 52.5
曽ヶ端 準 4 4 360 4 8.79 2.20 37.5

 

クォンスンテはフル出場ではなく、曽ヶ端も4試合先発

よって、スンテのCBPは低く出てしまっているが、90分換算では、お互い高いポイントを記録

 

CB

 

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 K偏差値
犬飼 智也 29 29 2610 29 370.83 12.79 56.2
町田 浩樹 22 21 1899 15 290.23 13.75 51.6
チョン スンヒョン 13 12 1089 12 168.07 13.89 44.5
ブエノ 17 12 1102 12 156.55 12.79 43.8

 

犬飼が不動のCBに定着

次いで町田もレギュラーとして成長

ただ、二人とも試合数も関係したのか、CBPが思いのほか高くなく、90分換算でも同様の結果が見受けられる

 

サイド

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 K偏差値
小池 裕太 14 13 1134 13 124.51 9.88 44.2
内田 篤人 10 9 655 9 87.09 11.97 42.0
小泉 慶 7 6 541 4 79.17 13.17 41.6
山本 脩斗 6 3 354 2 44.78 11.38 39.6
小田 逸稀 2 2 107 2 15.63 13.15 37.9
伊東 幸敏 2 2 160 2 10.14 5.70 37.5

 

2018年に一番先発として出場した安西が途中移籍

だが、他の選手もドングリの背比べと言ったところで、2012年以降一番レベルの低いサイドバックと言えよう

西が移籍し、山本が怪我であまり出れず、安西が途中移籍と2018年のレギュラークラスが軒並みいなくなった結果、小池が一番手だが、インパクトとして残っているのは、下のゴールのみ

サイドバックを歴代ストロングポイントとしていた鹿島としては寂しい1年である

 

youtu.be

3列目

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 K偏差値
レオ シルバ 27 23 2098 23 440.03 18.88 53.6
永木 亮太 31 26 2424 13 423.09 15.71 52.7
三竿 健斗 28 20 1936 20 413.79 19.24 52.3
名古 新太郎 15 10 925 9 136.92 13.32 38.5

 

永木は半分が他のポジションでの出場だが、一番出場機会が多かった3列目の選手としての評価

過密日程による試合数の影響もあるか、低調である

ただ、レオシルバと三竿の90分換算値は高い

 

2列目

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 K偏差値
白崎 凌兵 25 24 1985 23 268.32 12.17 56.1
遠藤 康 12 5 469 4 76.91 14.76 42.2
中村 充孝 5 2 175 1 18.45 9.49 38.0
山口 一真 7 1 127 1 13.64 9.67 37.7

 

こちらも過密日程によるローテーションの影響と、シーズン途中移籍の影響をもろに受けた模様

そんな中、新戦力の白崎は及第点と言ったところ

ただ、他の選手が酷い

TOPに出てくるセルジーニョが中盤を守ったりもしたが、抜けてシーズンを任せられる選手がいなかった結果であると言おう

また、遠藤の成績が寂しい限りである

 

TOP

 

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 K偏差値
セルジーニョ 33 26 2376 16 314.73 11.92 60.2
土居 聖真 32 31 2715 27 268.27 8.89 56.6
伊藤 翔 26 21 1826 21 156.84 7.73 47.9
上田 綺世 13 3 399 3 36.92 8.33 38.5

 

変わりがいなかったのか、3TOP気味だったのか、この年の鹿島で一番試合に出場したのが、TOPのセルジーニョと土居

セルジーニョが柱となる働きを見せているに対して、土居は及第点と言ったところか

期待の伊藤翔は残念ながら大きなインパクトを残したとは言えず。

また、シーズン途中に当時大学生の上田 綺世が加入し、試合にも出ている

 

NONE

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 K偏差値
相馬 勇紀 5 0 68 0 12.25 16.21 45.3

 

シーズン途中にグランパスから移籍してきた相馬

ただ、残念ながら大きなインパクトは与えられず

 

trade

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 K偏差値
安西 幸輝 15 15 1350 14 241.24 16.08 83.0
安部 裕葵 14 6 645 4 94.14 13.14 56.4
金森 健志 7 0 23 0 12.03 47.07 41.6
平戸 太貴 1 1 53 0 5.86 9.95 40.5

 

2019年も途中移籍が大きかった年と言えよう

まずは、安西

2018年にレギュラー定着したが翌年、15試合で移籍

28試合出た2018年のCBPが295.62で、2019年が15試合で241.24

更に成長を見せていただけに非常に痛い移籍であったと言えよう

また、同様に安部 裕葵の移籍も痛いが、先発出場が6試合で、途中出場が主となっているので、安西ほどのダメージは少ない

金森と平戸は国内移籍であり、平戸の見切りが早いと感じてしまう

 

総評

2018年同様過密日程と選手の途中移籍により、シーズンを通しての個々人のCBPが低調だった2019年

まだ3年しかたっていないのにも関わらず、記憶があいまいなのだが、

CBPを見る限り大岩監督はローテーションをしっかり敷いてくると言った感じがする

また、伸びてきた選手の途中移籍に関しては非常に痛く、これがここ数年の鹿島の低迷と言ってもいいであろう

ただ、この年の安西・安部に関して言えば、実働1年なので、戦力定着というわけでもなく、海外チームの青田買いの日本のチームの対象として鹿島アントラーズが狙われたのではと思いたくなるくらいの青田買いである

また、この年、鹿島では1試合も出場しなかったが、鈴木優磨もシーズン途中での移籍

 

チーム評価

SS(K偏差値65以上)・・・0人

S(K偏差値60以上)・・・1人<セルジーニョ:60.2>

 

※2018年

SS(K偏差値65以上)・・・0人

S(K偏差値60以上)・・・0人