鹿島FOS(仮)

鹿島を中心に戦術ではなく、データでサッカーを語ります

2020年選手講評

2020年成績

監督:ザーゴ

 

リーグ戦:5位(18勝11敗5分)

YBCルヴァンカップ:GL敗退

天皇杯:不参加

ACL:PO敗退

 

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開幕からメルカリ体制で臨む初めての年となった2020年

新監督に元ブラジル代表でローマや柏レイソルで活躍した、ザーゴを招聘

『基礎を残して新築』を旗印に戦ったが、前年天皇杯決勝迄残ったことが影響してか、思うようなチーム作りが出来ず、ACLはPO敗退

また、コロナによる変則日程等の影響もあり、なかなか調子が上がらず、川崎に大差をつけられ優勝を逃し、ACLも逃すと言った悔しい1年となってしまった2020年の戦力を振り返ってみる

 

kashimafos.hatenablog.com

 

GK

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 K偏差値
沖 悠哉 24 24 2160 24 55.74 2.32 51.9
クォン スンテ 7 7 630 7 13.27 1.90 38.9
山田 大樹 2 2 180 2 3.24 1.62 35.8
曽ヶ端 準 1 1 90 1 1.62 1.62 35.3

 

何と4選手も出場したGK。

1stチョイスは沖 悠哉となった

安定した成績を残し、90分換算でもチームTOP。

この年全てのポジションを見渡しても、1,2位を争う成長を見せてくれた

 

CB

 

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 K偏差値
犬飼 智也 31 31 2790 31 490.57 15.82 63.1
町田 浩樹 21 20 1811 20 270.83 13.46 50.4
関川 郁万 15 13 1168 13 212.98 16.41 47.1
奈良 竜樹 6 4 357 4 65.56 16.53 38.6

 

犬飼が見事チームの柱として成長した

が相方がはっきりしない1年とも言えよう

2019年に大きく成長した町田だったが、パフォーマンスは2019年と変わらず伸び悩みを感じさせる中、関川が大きく成長。

町田と併用できるまでに成長した。

一方期待の奈良はチームと合わず、残念ながら出場機会が少なかった。

 

サイド

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 K偏差値
永戸 勝也 22 22 1942 22 291.22 13.50 53.9
小泉 慶 22 21 1700 21 271.89 14.39 52.8
広瀬 陸斗 15 10 890 10 157.47 15.92 46.1
杉岡 大暉 7 6 537 6 101.54 17.02 42.9
山本 脩斗 7 7 602 6 76.86 11.49 41.4
内田 篤人 2 1 134 1 19.75 13.26 38.1

 

立て直しのため、勝負の補強をしたサイド

こちらも安定せず。期待の永戸であったが、1stチョイスながら、ベガルタ時代と比べて、出場時間が減り、CBPを大きく落とした。

また、広瀬杉岡と言った新戦力も同様である。

特に広瀬は90分換算が高かっただけに、怪我がもったいなかった。

杉岡も同様に90分換算が高く、こちらはもっと起用してみても良かったのではと思わざる成績である

そんな中、ダークホース的に活躍したのが小泉

ガッツあふれるプレーをみせてくれて、サイドとしては永戸の次に出場を果たしたが、歴代のサイドバックと比較すると正直弱い数字である

 

3列目

 

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 K偏差値
三竿 健斗 30 28 2445 28 568.12 20.91 59.9
レオ シルバ 32 29 2374 29 503.14 19.07 56.7
永木 亮太 31 12 1211 11 252.25 18.75 44.3

 

過密日程が解消されたことにより、固定メンバーで臨めた3列目

ただ、過去の小笠原・柴崎を見てきたものからすると、正直物足りない数字で終わってしまっている。

三竿が0.1足りなかったが、レギュラーとしてチームを引っ張る役割を持っている以上、K偏差値60以上は欲しいところ

レオシルバは出場時間等増えた分、K偏差値が上昇したと言ったところか。

永木は3列目以外での起用も多く、90分換算も悪くない数字であるが、出場時間がレオシルバの半分だったため、K偏差値が低くなっているが、同じくらい出ていれば同様の成績を残したのではないかと思わせる数字である。

 

2列目

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 K偏差値
ファン アラーノ 30 26 2014 20 394.01 17.61 65.2
和泉 竜司 27 20 1629 20 200.36 11.07 51.2
荒木 遼太郎 26 7 894 4 148.76 14.98 47.4

 

イメージと数字の違いが大きく出た結果となった

ファンアラーノである。

アラーノのボールロスやDFに当たるシュートやフリーキック等見てきただけに、どうしても評価が難しい選手ではあるが、CBPで見てみると歴代の2列目と比較してもかなり有数な成績と言えよう

和泉は怪我等もあり、グランパス時代の成績を残念ながら残せず。

また、高卒荒木はルーキーとしては破格の成績と言えよう

 

TOP

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 K偏差値
土居 聖真 31 26 2110 15 328.52 14.01 61.3
エヴェラウド 33 32 2647 26 320.93 10.91 60.7
上田 綺世 26 10 1154 10 167.56 13.07 48.7
遠藤 康 27 5 849 5 129.26 13.70 45.7
染野 唯月 12 3 346 1 49.44 12.86 39.5
白崎 凌兵 9 3 305 3 48.18 14.22 39.4
名古 新太郎 8 1 152 1 31.66 18.75 38.1
伊藤 翔 14 3 365 3 17.84 4.40 37.0

 

色々な選手が試されたTOP

得点で見れば、断トツでエヴェラウドであるが、CBPで見てみると土居に軍配が上がる

先発出場26試合中TOPで15試合、2列目で10試合だが非常に優れたCBPを記録。

得点ランキング2位につけたエヴェラウドも土居に負けじとK偏差値60.7を記録するなど、2020年の2TOPはかなり強力と言えよう

また、期待の上田 綺世が片りんを見せてきた。

出場時間の関係でK偏差値は50以下であるが、90分換算は13.07と土居に叶わないもののエヴェラウドよりも高い数字を残した

また、遠藤がTOPで5試合出場をはたす。

その一方2019年2列目で一番優秀なCBPを記録した白崎が怪我等もあり、出場機会に恵まれず、同様に伊藤翔も大きく数字を落としている。

 

NONE

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 K偏差値
松村 優太 13 0 140 0 27.94 17.96 53.9
常本 佳吾 1 0 11 0 7.25 59.32 42.5

 

高卒ルーキーの松村が先発出場はなかったものの、13試合に出場

 

総評

ザーゴ体制1年目

土居・エヴェラウドの2TOPが高いCBPを記録し、2列目では新外国人選手アラーノの活躍もあったもののDF陣が期待に応える事が出来なかった1年と言えるであろう

これが、11敗と敗戦が多かった理由と言える。

また、ザーゴは様々な組み合わせを試した監督と言えるが、前述の土居・エヴェラウド・アラーノ・三竿・レオシルバ・犬飼と柱と決めた選手はある程度固定したと言える

恐らく、準備期間が短いのとコロナの影響でなかなか土台を作れずシーズン当初の低迷がこの年の成績に反映されたと言える

 

チーム評価

SS(K偏差値65以上)・・・1人<ファン アラーノ:65.2>

S(K偏差値60以上)・・・3人<犬飼 智也:63.1/土居 聖真:61.3/エヴェラウド:60.7>

 

 

※2019年

SS(K偏差値65以上)・・・0人

S(K偏差値60以上)・・・1人<セルジーニョ:60.2>