2013年シーズンオフ移籍分析
トニーニョ・セレーゾ体制となり、結果は5位だが、あと一歩で優勝を逃してしまった2013年。
足りていたもの、色々な思いがあるが、ポジション毎に見ていこう
GK
OUT
八木 直生(引退) ・・・出場なし
IN
小泉 勇人(鹿島アントラーズユース)
ユース出身の超身長で曽ヶ端の後継者として期待されていた八木は病気が原因で引退
とても残念だが、健康な体あっての人生。
その代わりと言っては失礼だが、同じくユース出身で八木の後輩にあたる小泉の昇格。
DF
OUT
鈴木 隆雅(栃木SC)・・・2013年はジェフユナイテッド千葉
岩政 大樹(BECテロ・サーサナFC)・・・217.46(47.4)
IN
山本 脩斗(ジュビロ磐田)・・・64.1
2013年は出場こそ減っていたが、長年鹿島のDFの要としてチームを引っ張ってきた岩政の移籍はとても寂しい。移籍先はタイと、研究熱心な岩政らしい決断と言えよう。
そして、新加入は 山本 脩斗ただ一人。
自分も含め、当記事を読んでる人は結果を知っているだけに、的確な補強であるが、加入する前はBCP64.1と正直期待できない補強であった。
2012年のBCPも127.54と高くはなく、驚きの移籍であった
MF
OUT
川島 大地(ギラヴァンツ北九州)・・・出場なし
IN
ルイス アルベルト(SCブラガ)
杉本 太郎(帝京大可児高校)
2013年出番のなかった川島がギラヴァンツ北九州に移籍。
そして、補強は高卒ルーキーと新外国人一人ずつと言った陣容。
SCブラガはポルトガルのチームだが、2013年はレンタルでブラジルのヴィトーリアで10試合出場し、鹿島で5か国、9チーム目という苦労人
中盤はある程度現有戦力で目途が立ったという読みと思われる
FW
OUT
中川 義貴(引退)・・・出番なし
大迫 勇也(TSV 1860 ミュンヘン)・・・460.04(71.5)
ジュニーニョ(未定)・・・363.48(63.0)
IN
カイオ(千葉国際高校)
赤崎 秀平(筑波大学)
大激震が走ったFW陣
鹿島史上最高FW大迫が時流にのって海外移籍
そして、FWながらどちらかというと、2列目で使われたジュニーニョが移籍。
共にK偏差値60以上、大迫に至っては71.5という高数値の二人がチームを離れてしまうのは大きな痛手だ。
2013年の大迫の相棒ダヴィはK偏差値50.7と平凡な数値であり、加入したのが新人2名という陣容
ここをキチンと補強出来なかったのは大きな痛手と言えよう
総評
2013年の入退団を改めて見てみると、大迫・岩政と言った長年鹿島を引っ張ってきた選手の流出と、レギュラークラスとしては高数値で、2列目で活躍したジュニーニョと言った好選手の流出に対して、積極的な補強がなく、陣容的には、柴崎・昌子・土居と言った伸び盛りの選手たちの成長に2014年は期待するといった意図が強く出たシーズンオフと言えよう。
トニーニョ・セレーゾの下で若手の育成
2000年の小笠原・中田浩二・本山・曽ヶ端の再来として、これからの数年の土台作りに舵を切ったと言えよう。
当ブログは未来人のブログなので、2014年及び、この後どうなったかは知っているが、鹿島は勝ち続ける事で価値を見出してきたクラブ
正直2013年のシーズンオフの入退団を比較すると、2014年の優勝に不安になる陣営と言え、2021年の現状を鑑みるとこの年の姿勢が一つのカギになっているかもしれないと思わせるシーズンオフの振り返りとなってしまった