2014年選手講評
2014年成績
監督:トニーニョ・セレーゾ
リーグ戦:勝ち点60/3位(18勝6分10敗)
ナビスコカップ:予選敗退
天皇杯:2回戦敗退
トニーニョ・セレーゾ体制2年目
この年も最終節迄優勝争いに絡み、最終節2点差で勝っていれば優勝であった。
一方、各カップ戦は早期敗退という結果に終わり、順位は前年よりも良かったとはいえ、底力と言った部分では足りなかった年と言えそうな年である。
実施はどうだったのかをCBPを基に見ていきたい
(表示は名前/先発出場/CBP/K偏差値の順)
GK
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
曽ヶ端 準 | 34 | 34 | 3060 | 34 | 109.21 | 3.21 | 68.3 |
GKは不動の曽ヶ端
K偏差値が61.0⇒62.9⇒68.3と進化を続けている。
CB
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
昌子 源 | 34 | 34 | 3030 | 34 | 525.11 | 15.60 | 65.1 |
青木 剛 | 18 | 14 | 1314 | 14 | 211.12 | 14.46 | 47.0 |
植田 直通 | 20 | 18 | 1542 | 18 | 183.26 | 10.70 | 45.4 |
山村 和也 | 8 | 2 | 297 | 2 | 52.16 | 15.81 | 37.8 |
2013年1試合の先発出場であった昌子
だが、セレーゾの抜擢により、CBの1stチョイスとなり、K偏差値も65.1と不動のCBに成長
しかし、パートナーが相変わらず問題である。
先発自体は植田が一番多いが、CBPは青木の方が上。
90分換算でも青木の方が一枚も二枚も上と言ったところ
もちろん植田のポテンシャルも魅力的だが、CBP的な観点で見ると、青木をもっと出した方が青木自身のCBPも上がりチーム力の底上げになるであろう
植田が優勝争いを経験した事は後々プラスにはなるであろうが、リーグ優勝から遠ざかっているだけに、育成ではなく、勝負に徹して欲しかったポジションと言えよう
サイド
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
山本 脩斗 | 32 | 32 | 2820 | 32 | 422.69 | 13.49 | 61.6 |
西 大伍 | 23 | 22 | 1999 | 22 | 329.07 | 14.82 | 56.1 |
前野 貴徳 | 2 | 2 | 180 | 2 | 29.29 | 14.65 | 38.7 |
伊東 幸敏 | 12 | 12 | 1032 | 2 | 11.71 | 1.02 | 37.6 |
2013年シーズンオフに実施した補強が大的中。
もちろん、山本 脩斗の事である。
移籍前年はジュビロでほとんど試合に出ていなかった山本 脩斗がここまで活躍するとは、予想できた人はいるのだろうか?
K偏差値でも歴代のサイドの上位を占める活躍をした。
右サイドは安定の西。
K偏差値が昨年よりも低下しているが、安定した活躍を残し、この年の鹿島のストロングポイントを形成したと言えよう
3列目
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
小笠原 満男 | 33 | 33 | 2833 | 33 | 614.78 | 19.53 | 62.3 |
柴崎 岳 | 34 | 34 | 3046 | 33 | 598.65 | 17.69 | 61.5 |
梅鉢 貴秀 | 5 | 2 | 140 | 2 | 41.09 | 26.42 | 33.8 |
ストロングポイント②
まさにJ屈指の3列目コンビと言えよう
二人とも昨年よりも大きく数字を伸ばしK偏差値60以上をマーク
山本 脩斗の補強で、安定したサイドコンビを凌駕するK偏差値をマークし、2014年は鹿島史上最高のボランチコンビ候補として、歴代と比較しても存在感は抜群である。
2列目
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
カイオ | 30 | 25 | 2070 | 17 | 358.56 | 15.59 | 62.6 |
遠藤 康 | 30 | 26 | 2246 | 26 | 355.57 | 14.25 | 62.4 |
土居 聖真 | 34 | 33 | 2742 | 33 | 348.17 | 11.43 | 61.9 |
豊川 雄太 | 17 | 8 | 674 | 8 | 90.91 | 12.14 | 43.2 |
中村 充孝 | 14 | 5 | 558 | 5 | 84.65 | 13.65 | 42.8 |
ジョルジ ワグネル | 8 | 2 | 190 | 2 | 38.11 | 18.05 | 39.4 |
ストロングポイント③
遠藤はある意味期待通りの活躍だが、カイオ・土居のK偏差値が素晴らしい。
カイオは新人、土井は2013年はK偏差値43.8と平凡な数字であったが、見事K偏差値61.9を記録し、チームを離れたジュニーニョの穴を埋めた
それも二人も現れた事が非常に大きい
また、2列目としての1番手は土居であったが、どこでも使えるカイオというジョーカーを鹿島は手にしたと言えよう
TOP
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
ダヴィ | 25 | 24 | 2065 | 24 | 207.11 | 9.03 | 51.8 |
赤崎 秀平 | 15 | 10 | 801 | 10 | 120.05 | 13.49 | 45.0 |
素晴らしい2列目と比較して、弱いTOP
布陣としては、1TOP、ないしは土居が1.5列目としてのチーム構成であったのだが、この数字は寂しい
特にダヴィの数字が物足りない
2013年の大迫が歴代最高FWと言えるCBPを残したが、残念ながらその穴を埋めきれなかったと言えよう。
None
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
ルイス アルベルト | 16 | 0 | 264 | 0 | 65.28 | 22.25 | 74.5 |
ジャイール | 5 | 2 | 196 | 0 | 41.31 | 18.97 | 61.3 |
本山 雅志 | 12 | 0 | 193 | 0 | 37.74 | 17.60 | 59.3 |
中田 浩二 | 3 | 0 | 57 | 0 | 13.67 | 21.58 | 46.1 |
杉本 太郎 | 4 | 0 | 59 | 0 | 9.55 | 14.57 | 43.8 |
先発出場がなかった選手の中では、ルイスアルベルトが突出した数字をマーク
基本的にはクロージングとしての出場だが、きっちり仕事をこなしている。
また、90分換算でも非常に優秀な数字を残しており、先発で使って欲しかった選手である、
そしてジャイール・本山も同様に自分の仕事をこなしていると言えよう
Trade
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
野沢 拓也 | 8 | 0 | 179 | 0 | 33.09 | 16.64 | 45.4 |
残念ながら再度移籍となった野沢
2013年を含めて、正直期待通りの仕事を残せたとは言えないCBPとなっている
それと半比例するかのように土居・カイオの成長が途中移籍という選択になったのであろう
総評
サイド・3列目・2列目と素晴らしい布陣が組め、先発がなかった途中出場組も自分の仕事をきちんとこなした2014年
これでも優勝出来なかったのは、
・TOP/CBの力不足
・若いチームの経験力不足
上記2点があげられる
最終節の試合が経験力不足と言えるとしたら、シーズン通して言えるのは、TOPとCB(昌子の相方)が問題とはっきり言えよう
2013年と比べて、引き分けが1試合増えて、負けが1試合少なくなっただけで、順位を2つ挙げ、最終節2点差で勝てば優勝出来た2014年
ある意味、突出したチームがなく、優勝出来た年と言えるこの年に優勝出来なかったことは大きな痛手だ。
特にTOPが大迫の海外移籍に対しての対応が取れなかったのが悔やまれる1年となってしまった
チーム評価
SS(K偏差値65以上)・・・2人<曽ヶ端:68.3/昌子:65.1>
S(K偏差値60以上)・・・5人<カイオ:62.6/遠藤:62.4/小笠原:62.3/山本:61.6/土居:61.9/柴崎:61.5>
※2013年
SS(K偏差値65以上)・・・1人<大迫:67.7>
S(K偏差値60以上)・・・3人<曽ヶ端:62.9/青木:61.9/小笠原:60.4>