2018年選手講評
2018年成績
監督:大岩剛
リーグ戦:3位(16勝10敗8分)
YBCルヴァンカップ:ベスト4
天皇杯:ベスト4
ACL:優勝
クラブワールドカップ:4位
得失点差で優勝を逃した2018年
王者奪還を目指し、大きな補強はせず、現有戦力の底上げで臨んだ2018年だったが、リーグ戦は3位と残念な結果となってしまった
だが、悲願のACLを優勝し、ついに念願のアジアチャンピオンとなった
アジアチャンピオンとして挑んだクラブワールドカップであったが、準決勝で2016年決勝の相手、レアルマドリードに雪辱を果たせず返り討ちに
3位決定戦でもリーベル・プレートに0-4と惨敗した2018年の戦力を振り返ってみる
GK
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
クォン スンテ | 27 | 27 | 2430 | 27 | 64.88 | 2.40 | 54.7 |
曽ヶ端 準 | 7 | 7 | 630 | 7 | 20.89 | 2.98 | 41.2 |
2017年と同様クォンスンテと曽ヶ端の併用
ただ、正GKは入れ替わりクォンスンテ
共に90分換算は素晴らしい成績を残した
CB
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
昌子 源 | 16 | 16 | 1378 | 16 | 271.6 | 17.74 | 50.5 |
犬飼 智也 | 22 | 21 | 1935 | 21 | 265.51 | 12.35 | 50.1 |
町田 浩樹 | 8 | 7 | 679 | 6 | 134.08 | 17.77 | 42.5 |
チョン スンヒョン | 11 | 11 | 990 | 11 | 119.19 | 10.84 | 41.7 |
1stチョイスは昌子だが、この年の昌子はワールドカップ後の燃え尽き症候群と怪我で16試合にしか出れず。
そしてなんといっても後述するが、植田のシーズン途中での移籍が大きく響いた
植田の代役として、チョンスンヒョンをシーズン途中に加入するも大きなインパクトは残せず、またシーズンオフにチームに加入した犬飼も平凡なCBPとなっており、鹿島史上NO1のCBが崩壊したと言っていいだろう。
そんな中、町田の成長を感じられたのが唯一の明るい話題だ
サイド
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
安西 幸輝 | 28 | 22 | 2045 | 15 | 295.62 | 13.01 | 54.2 |
西 大伍 | 23 | 16 | 1581 | 16 | 201.24 | 11.46 | 48.7 |
山本 脩斗 | 18 | 14 | 1224 | 14 | 150.8 | 11.09 | 45.7 |
内田 篤人 | 12 | 7 | 602 | 7 | 132.58 | 19.82 | 44.7 |
小田 逸稀 | 6 | 5 | 462 | 3 | 82.5 | 16.07 | 41.8 |
伊東 幸敏 | 11 | 6 | 623 | 6 | 77.99 | 11.27 | 41.5 |
三竿 雄斗 | 1 | 1 | 80 | 1 | 10.53 | 11.85 | 37.6 |
今まで安定した活躍を見せていた西・山本コンビが揃わず、期待の内田も怪我の影響から12試合の出場にとどまったサイド
そんな中、ポリバレントな移籍1年目の安西が躍進
ただ、歴代のアントラーズのサイドとしては物足りない数字に終る
内田は90分換算ではキラリと光るCBPを出していただけに、やはり怪我がもったいなかった
一方ACLによる過密日程の影響で多くの選手が先発として出場したシーズンでもあった
3列目
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
三竿 健斗 | 26 | 23 | 2100 | 23 | 429.57 | 18.41 | 53.1 |
永木 亮太 | 30 | 20 | 1908 | 16 | 382.88 | 18.06 | 50.7 |
レオ シルバ | 20 | 17 | 1553 | 17 | 326.63 | 18.93 | 48.0 |
小笠原 満男 | 14 | 12 | 977 | 12 | 186.01 | 17.14 | 41.0 |
序列が変わり、永木がレオシルバよりも高いCBPとなっている
が、過去の3列目と比較してところ、三竿を含めて全員低調な数字
ただ、こちらもサイド同様ACLによる過密日程の影響が大きく、各選手の出場が抑えられている
2列目
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
遠藤 康 | 20 | 20 | 1442 | 20 | 226.44 | 14.13 | 53.1 |
安部 裕葵 | 22 | 13 | 1146 | 11 | 190.42 | 14.95 | 50.4 |
中村 充孝 | 11 | 10 | 784 | 8 | 78.99 | 9.07 | 42.4 |
山口 一真 | 10 | 2 | 233 | 2 | 36.51 | 14.10 | 39.3 |
田中 稔也 | 4 | 2 | 147 | 1 | 24.55 | 15.03 | 38.4 |
レアンドロ | 5 | 2 | 187 | 2 | 22.01 | 10.59 | 38.3 |
久保田 和音 | 2 | 2 | 178 | 2 | 13.3 | 6.72 | 37.6 |
こちらもサイド同様ACLによるローテーションで一番先発として出た遠藤が20試合という、様々な選手が使われている
その影響でやはり各選手数字は低調
そんな中、安部裕葵が奮闘したと言えよう
TOP
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
鈴木 優磨 | 32 | 25 | 2376 | 23 | 280.94 | 10.64 | 57.6 |
土居 聖真 | 29 | 23 | 2052 | 14 | 277.2 | 12.16 | 57.3 |
セルジーニョ | 10 | 8 | 680 | 8 | 83.84 | 11.10 | 42.2 |
金森 健志 | 14 | 4 | 462 | 4 | 58.16 | 11.33 | 40.2 |
唯一頑張ったと言えるのがTOPの選手たち
特に鈴木優磨の成長には目を見張るものがある
また、土居も手堅い数字を残し、この二人がチームを引っ張った年と言えよう
ただ、シーズン途中に金崎が移籍したマイナス面もある
セルジーニョは途中入団で、リーズ戦では大きなインパクトは残せていないが、ACLではMVP級の活躍を見せた
NONE
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
名古 新太郎 | 1 | 0 | 4 | 0 | 5.54 | 124.65 | 41.6 |
名古がこのシーズンに出場した4分間は本人にとって貴重な4分間になったであろう
trade
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
植田 直通 | 14 | 14 | 1260 | 14 | 234.51 | 16.75 | 81.7 |
金崎 夢生 | 15 | 14 | 1273 | 0 | 162.57 | 11.49 | 68.8 |
ペドロ ジュニオール | 7 | 3 | 226 | 3 | 20.74 | 8.26 | 43.2 |
2018年を語る時、ここが一番影響が大きい
攻めの要の金崎、守備の要の植田が共にシーズン途中で移籍してしまった。
戦力的には、植田の移籍が大きかったが、インパクトでは金崎の移籍が大きい
植田の場合は海外移籍だが、金崎は鹿島の10番が海外ではなく、同じJリーグ、しかも会のサガン鳥栖に移籍してしまったのだ。
この時は鹿島のブランド力の低下が叫ばれる程であった
なお、金崎は鳥栖でフェルナンド・トーレスと一緒にプレーするという、この1行だけ見ると海外移籍のようである
総評
2017年に形成された完璧な4バックが見事に崩壊した
また、中盤も崩壊し、CBPだけ見るとよく3位になれたという印象を持たせる2018年
原因は明白で
・ACLによる過密日程
・攻守のそれぞれの要である金崎・植田の途中移籍
これでチームが崩壊しながらも良く3位にそして、ACLを勝ち取れたといった印象だ
そんな中、鈴木優磨・安部裕葵・安西幸輝・町田浩樹と言った、新しい芽が開花した年とも言えよう
奇しくもこの4名全員時期はバラバラだが、海外移籍をするのだが、現在の鹿島の立ち位置を鑑みるに、ターニングポイントになった年である
チーム評価
SS(K偏差値65以上)・・・0人
S(K偏差値60以上)・・・0人
※2017年
SS(K偏差値65以上)・・・1人<昌子:69.0>
S(K偏差値60以上)・・・2人<西:62.9/山本:62.4/植田:60.6>
2017年シーズンオフ移籍分析
勝点1位で真のチャンピオンとして、連覇を狙った2017年
勝点は1位だったが、得失点差でフロンターレに足元をすくわれ、2位に終ってしまった。
2016年シーズンオフの移籍はかなり活発且つ、当時の目線で考えると、適格であったが、やはりチームにフィットするかどうかは試合に使ってみないと分からないところも多々あるのが、戦力補強の難しいところ。
そんな、2017年シーズンオフにはどんな移籍があったのだろうか?
シーズン途中
OUT
選手名 | 移籍先 | 出場 | 先発 | 出場時間 | P先発 | 合計 | 90分換算 | K偏差値 |
小泉 勇人 | 水戸ホーリーホック | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | - |
出番のなかった小泉がレンタルで水戸に移籍
DF
OUT
選手名 | 移籍先 | 出場 | 先発 | 出場時間 | P先発 | 合計 | 90分換算 | K偏差値 |
ブエノ | 徳島ヴォルティス | 2 | 0 | 56 | 0 | 13.5 | 21.65 | 45.9 |
IN
選手名 | 移籍先 | 出場 | 先発 | 出場時間 | P先発 | 合計 | 90分換算 | K偏差値 |
犬飼 智也 | 清水エスパルス | 16 | 16 | 1421 | 16 | 207.0 | 13.11 | 46.8 |
内田 篤人 | 1.FCウニオン・ベルリン | 海外 | ||||||
安西 幸輝 | 東京ヴェルディ | 40 | 34 | 3165 | 11 | 416.7 | 11.85 | J2 |
先発出場がなかったブエノは徳島にレンタル移籍
経験を積んで欲しい
加入選手は3人
J1で経験もある犬飼智也
J2だが、若さと勢いでレギュラーを獲得している安西幸輝
鹿島のDF陣は昌子・植田・西・山本の4バックは盤石だが、故障や海外移籍による離脱を視野に入れた補強と言えよう
MF
選手名 | 移籍先 | 出場 | 先発 | 出場時間 | P先発 | 合計 | 90分換算 | K偏差値 |
梅鉢 貴秀 | ツエーゲン金沢 | 4 | 2 | 196 | 2 | 31.5 | 14.46 | 山形 |
梅鉢は山形にレンタル中であったが、結局鹿島には帰らず、山形にも残らず新天地金沢へ移籍となった
FW
OUT
選手名 | 移籍先 | 出場 | 先発 | 出場時間 | P先発 | 合計 | 90分換算 | K偏差値 |
豊川 雄太 | KASオイペン | 35 | 30 | 2403 | 21 | 281.1 | 10.53 | 岡山 |
赤崎 秀平 | ガンバ⇒川崎フロンターレ | 14 | 8 | 654 | 8 | 72.1 | 9.92 | 41.2 |
IN
選手名 | 移籍先 | 出場 | 先発 | 出場時間 | P先発 | 合計 | 90分換算 | K偏差値 |
沖 悠哉 | 鹿島アントラーズユース | 35 | 30 | 2403 | 21 | 281.1 | 10.53 | 57.0 |
山口 一真 | 阪南大学 | 14 | 8 | 654 | 8 | 72.1 | 9.92 | 41.2 |
豊川は岡山でレギュラーを取った後、鹿島に復帰せずにベルギーへ移籍
赤崎はガンバにレンタル移籍で大きな爪痕を残せなかったが、鹿島には戻らず、フロンターレに移籍となった
一方加入は共にルーキーと得点力不足で優勝を逃したにも関わらず、補強をしなかった
コレは、現状戦力で上澄みがあるとの判断なのだろうか?
鹿島を離れた鹿選手~2017年~
2016年に鹿島を巣立った選手たち、その選手たちの2017年の活躍を見ていきたい
2016年をもって鹿島から、他チームに移籍したのは下記の選手たち
GK
櫛引 政敏⇒清水エスパルス
MF
杉本 太郎⇒徳島ヴォルティス
平戸 太貴⇒FC町田ゼルビア
大橋 尚志⇒ツエーゲン金沢
FW
この6選手は新天地ではどのような活躍をしていたのかを見てみよう
櫛引 政敏⇒清水エスパルス
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | P先発 | 合計 | 90分換算 | K偏差値 |
櫛引 政敏 | 6 | 6 | 540 | 6 | 10.3 | 1.72 | J2 |
エスパレスからファジアーノ岡山に移籍したものの出場機会が少なく、6試合の先発にとどまる
やはりGK難しいポジションである
杉本 太郎⇒徳島ヴォルティス
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | P先発 | 合計 | 90分換算 | K偏差値 |
杉本 太郎 | 41 | 38 | 3176 | 18 | 556.37 | 15.84 | J2 |
J2徳島にレンタル移籍した杉本。
徳島では主に2列目での起用され、素晴らしい能力値を記録
ポテンシャルの高さを感じさせてくれる
平戸 太貴⇒FC町田ゼルビア
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | P先発 | 合計 | 90分換算 | K偏差値 |
平戸 太貴 | 26 | 15 | 1507 | 8 | 177.4 | 10.60 | J2 |
同じく、J2町田ゼルビアにレンタル移籍の平戸
こちらはシーズン途中からレギュラーとして存在感を放つも、杉本ほどのインパクトは与えられず
大橋 尚志⇒ツエーゲン金沢
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | P先発 | 合計 | 90分換算 | K偏差値 |
大橋 尚志 | 42 | 42 | 3711 | 42 | 628.3 | 15.24 | J2 |
J2金沢に移籍し、見事レギュラーを獲得した大橋
残念ながら鹿島ではナビスコカップの予選リーグで1試合出ただけだったが、全く陽の目を浴びなかった選手が、移籍1年目からJ2とはいえ、活躍するのはうれしいものである
赤崎 秀平⇒ガンバ大阪
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | P先発 | 合計 | 90分換算 | K偏差値 |
赤崎 秀平 | 14 | 8 | 654 | 8 | 71.9 | 9.90 | 41.2 |
ガンバ大阪に移籍した赤崎
アントラーズよりもガンバの方が攻撃的なチームであるが、その中ではなかなか難しかった模様
その後は川崎⇒名古屋⇒仙台で活躍中
垣田 裕暉⇒ツエーゲン金沢
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | P先発 | 合計 | 90分換算 | K偏差値 |
垣田 裕暉 | 32 | 2 | 610 | 2 | 90.8 | 13.40 | J2 |
さまようストライカー垣田のレンタル1年目
出場には恵まれたが、主に途中出場で、1試合あたり、10分弱しか出ていない
ただ、その中で17本のシュート、3ゴールを挙げており、翌年から金沢でレギュラーを奪取
その後も、徳島に移籍し、J1昇格に貢献したりと大活躍だが、今だアントラーズからも呼び戻しも所有権がないと状況
垣田はどこへ向かおうとしているのだろうか?
2017年優勝チーム/川崎フロンターレとの比較
2017年の優勝は川崎フロンターレ
勝点72:21勝4敗9分/得失点差39
一方のアントラーズは
勝点72:23勝8敗4分/得失点差22
勝利数こそフロンターレよりも2勝多いが、負け数が多く、誤審等色々あったのも事実だが、結果的に勝ち点は同じながら、得失点差で2位となってしまった。
また、この年以降残念ながら、フロンターレとアントラーズの立ち位置が逆転したと言わざるを得ない
そんな2017年、フロンターレと戦力の比較をしてみる
GK
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | J偏差値 |
チョン ソンリョン | 33 | 33 | 2895 | 33 | 61.7 | 1.92 | 53.1 |
新井 章太 | 3 | 1 | 165 | 1 | 6.81 | 3.71 | 37.9 |
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | J偏差値 |
曽ヶ端 準 | 22 | 22 | 2021 | 22 | 52.69 | 2.35 | 50.6 |
クォン スンテ | 12 | 12 | 1039 | 12 | 25.25 | 2.19 | 43.0 |
共に、フル出場ではなかったGKCBPだけ見てみるとチョンソンリョンが一番高いが、曽ヶ端22試合に対して、チョンソンリョンは33試合で、1試合出なかっただけ。
それでいて、偏差値が3も変わらないというのは、チョンソンリョンのCBPは実際にJ偏差値も高くないことから、優勝チームの正GKとしては低調と言えるであろう
DF
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | J偏差値 |
谷口 彰悟 | 34 | 34 | 3060 | 31 | 533.68 | 15.70 | 61.7 |
奈良 竜樹 | 27 | 22 | 2025 | 22 | 343.12 | 15.25 | 52.7 |
エドゥアルド | 14 | 12 | 1089 | 12 | 180.63 | 14.93 | 44.9 |
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | J偏差値 |
昌子 源 | 34 | 34 | 3060 | 34 | 592.69 | 17.43 | 64.5 |
植田 直通 | 29 | 29 | 2610 | 29 | 446.6 | 15.40 | 57.6 |
町田 浩樹 | 2 | 2 | 126 | 2 | 27.03 | 19.31 | 37.7 |
フロンターレは谷口が、アントラーズは昌子がそれぞれ柱で、全試合フル出場だが、
これは昌子に軍配が上がる。
J偏差値64.5と過去の優勝したCBとしてもトップクラスのこの年の昌子
一方それぞれの相方は、フロンターレは奈良、アントラーズは植田
出場時間の違いもあるが、90分換算含め、植田の方が勝っており、CBに関してはアントラーズが1枚上手と言っていいであろう
サイド
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | J偏差値 |
車屋 紳太郎 | 34 | 34 | 3041 | 28 | 452.49 | 13.39 | 61.5 |
エウシーニョ | 21 | 21 | 1864 | 20 | 396.81 | 19.16 | 58.4 |
田坂 祐介 | 18 | 8 | 735 | 7 | 133.32 | 16.32 | 44.0 |
武岡 優斗 | 3 | 2 | 183 | 2 | 30.6 | 15.05 | 38.4 |
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | J偏差値 |
西 大伍 | 30 | 28 | 2468 | 25 | 444.39 | 16.21 | 61.0 |
山本 脩斗 | 32 | 30 | 2666 | 30 | 436.67 | 14.74 | 60.6 |
伊東 幸敏 | 24 | 9 | 1036 | 9 | 147.2 | 12.79 | 44.8 |
三竿 雄斗 | 2 | 1 | 124 | 1 | 27.88 | 20.24 | 38.3 |
ここもアントラーズの方が1枚上手である。
フロンターレは車屋をベースにエウシーニョと田坂を使い分けている
一方のアントラーズは西と山本のコンビで徹底している。
車屋、西、山本の三人のJ偏差値は0.9差の中に3人いる事からも分かるように全くの互角
フロンターレはエウシーニョのJ偏差値は出場時間に対して優秀で、90分換算は上記3名よりもいいが、怪我で出遅れたのが痛かった
3列目
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | J偏差値 |
エドゥアルド ネット | 31 | 30 | 2530 | 30 | 519.67 | 18.49 | 62.9 |
大島 僚太 | 25 | 25 | 2117 | 25 | 445.42 | 18.94 | 59.3 |
ハイネル | 14 | 5 | 648 | 3 | 121.94 | 16.94 | 43.8 |
森谷 賢太郎 | 18 | 7 | 765 | 7 | 121.38 | 14.28 | 43.8 |
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | J偏差値 |
三竿 健斗 | 26 | 22 | 1994 | 19 | 479.64 | 21.65 | 60.9 |
レオ シルバ | 27 | 23 | 2110 | 23 | 434.87 | 18.55 | 58.8 |
永木 亮太 | 20 | 10 | 967 | 10 | 260.12 | 24.21 | 50.4 |
小笠原 満男 | 17 | 16 | 1327 | 16 | 246.45 | 16.71 | 49.8 |
3列目は1stチョイスはフロンターレだが、総合力では、アントラーズと言ったところか
エドゥアルド ネットが頭抜けた数字を記録しているが、三竿も負けていない
大島とレオシルバも同様だが、残念ながら両比較ともフロンターレコンビの方が若干上回っている
だが、3番手4番手になると、アントラーズは永木に小笠原と出場時間がもっとあればと言った数値の選手が二人もいるのに対して、フロンターレは急減期に弱くなってしまう
2列目
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | J偏差値 |
中村 憲剛 | 32 | 31 | 2654 | 27 | 407.65 | 13.82 | 65.2 |
家長 昭博 | 21 | 15 | 1289 | 11 | 230.12 | 16.07 | 53.0 |
登里 享平 | 23 | 16 | 1478 | 9 | 190.32 | 11.59 | 50.2 |
長谷川 竜也 | 24 | 10 | 952 | 7 | 149.66 | 14.15 | 47.4 |
三好 康児 | 13 | 6 | 455 | 5 | 65.3 | 12.92 | 41.6 |
大塚 翔平 | 3 | 3 | 169 | 3 | 30.48 | 16.23 | 39.2 |
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | J偏差値 |
レアンドロ | 23 | 21 | 1837 | 15 | 315.78 | 15.47 | 58.9 |
遠藤 康 | 22 | 19 | 1502 | 19 | 218.15 | 13.07 | 52.1 |
中村 充孝 | 20 | 18 | 1312 | 9 | 173.17 | 11.88 | 49.0 |
ここで一つ大きな差が出てしまった
中村 憲剛の存在だ
流石にずば抜けた存在感を見せている
また、怪我で出遅れた家長も大きな存在となっている
一方のアントラーズは、土居の使われ方等もあるが、2列目ベースでいえば、レアンドロも遠藤も出場時間だけでなく、能力的にもう少し頑張ってほしかった
TOP
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | J偏差値 |
小林 悠 | 34 | 33 | 2951 | 20 | 390.07 | 11.90 | 66.7 |
阿部 浩之 | 28 | 26 | 2252 | 13 | 326.37 | 13.04 | 61.5 |
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | J偏差値 |
土居 聖真 | 33 | 27 | 2380 | 17 | 290.48 | 10.98 | 58.6 |
金崎 夢生 | 30 | 25 | 2368 | 25 | 230.52 | 8.76 | 53.7 |
ペドロ ジュニオール | 21 | 16 | 1310 | 16 | 176.26 | 12.11 | 49.3 |
鈴木 優磨 | 26 | 6 | 866 | 6 | 144.9 | 15.06 | 46.7 |
安部 裕葵 | 13 | 1 | 272 | 1 | 48.21 | 15.95 | 38.8 |
金森 健志 | 5 | 3 | 209 | 3 | 14.35 | 6.18 | 36.1 |
優勝出来なかった理由は得失点差
その原因がTOPではっきりしている
小林はもちろん、阿部もTOP以外ポジション先発もあるものの、この二人のJ偏差値は60以上と、歴代の優勝チームの中でも抜けた2TOP
一方のアントラーズは土居が柱だが、2列目起用も多く、TOPで1番先発出場している金崎の数値が酷く、残念ながらペドロジュニオールも期待外れに終わり、TOPが点を取らないから優勝出来なかったという、残念ながら明確な戦犯と言えよう
先発なし
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | J偏差値 |
森本 貴幸 | 11 | 0 | 155 | 0 | 34.71 | 20.15 | 63.4 |
板倉 滉 | 5 | 0 | 72 | 0 | 27.03 | 33.79 | 58.8 |
知念 慶 | 4 | 0 | 58 | 0 | 7.9 | 12.26 | 47.5 |
狩野 健太 | 2 | 0 | 10 | 0 | 0.88 | 7.92 | 43.3 |
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | J偏差値 |
ブエノ | 2 | 0 | 56 | 0 | 13.47 | 21.65 | 50.8 |
出場時間が非常に少ないが森本が最低限の仕事をやっているのと、板倉が片りんを見せている
総論
上記を踏まえ、各ポジションから上位者を抜粋したメンバーを組んでみると
こういう形になる。
フロンターレ | アントラーズ | |||||||
GK | チョン ソンリョン | 61.7 | 53.1 | GK | 曽ヶ端 準 | 52.69 | 50.6 | |
CB | 谷口 彰悟 | 533.68 | 61.7 | CB | 昌子 源 | 592.69 | 64.5 | |
CB | 奈良 竜樹 | 343.12 | 52.7 | CB | 植田 直通 | 446.6 | 57.6 | |
サイド | 車屋 紳太郎 | 452.49 | 61.5 | サイド | 西 大伍 | 444.39 | 61 | |
サイド | エウシーニョ | 396.81 | 58.4 | サイド | 山本 脩斗 | 436.67 | 60.6 | |
3列目 | エドゥアルド ネット | 519.67 | 62.9 | 3列目 | 三竿 健斗 | 479.64 | 60.9 | |
3列目 | 大島 僚太 | 445.42 | 59.3 | 3列目 | レオ シルバ | 434.87 | 58.8 | |
3列目 | 中村 憲剛 | 407.65 | 65.2 | 2列目 | レアンドロ | 315.78 | 58.9 | |
2列目 | 家長 昭博 | 230.12 | 53 | 2列目 | 遠藤 康 | 218.15 | 52.1 | |
TOP | 小林 悠 | 390.07 | 66.7 | TOP | 土居 聖真 | 290.48 | 58.6 | |
TOP | 阿部 浩之 | 326.37 | 61.5 | TOP | 金崎 夢生 | 230.52 | 53.7 | |
合計 | 4107.1 | 合計 | 3942.5 |
勝点は同じものの、レギュラークラスを並べて、CBPを合算した時164.6も差がつく理由は2TOPが原因である
もちろん、2列目も正直弱かったが、残念ながら頼れるTOPの不在が得点力不足⇒得失点差で優勝を逃す要因と言えよう
シーズンオフの補強で、ペドロジュニオールを獲得したが、残念ながら期待外れに終ってしまった事と、金崎のパフォーマンスの低下が挙げられるであろう
むしろ、よくこの攻撃陣でほぼ優勝というところまで行けたとも言えるほどであり、2018年に向けての明確な補強ポイントだ
2017年選手講評
2017年成績
リーグ戦:2位(23勝8敗3分)
YBCルヴァンカップ:ベスト8
天皇杯:ベスト8
ACL:ベスト16
リーグと天皇杯の2冠を達成し、クラブワールドカップでは準優勝とタイトル的には素晴らしい1年だった2016年。
とはいえ、リーグはレギュレーションに恵まれ、1stステージは優勝したものの、2ndステージで失速(その後チャンピオンシップで優勝)、クラブワールドカップもあと一歩まで追い詰めながら準優勝に終わるなど、明確な課題も露呈。
柴崎が海外に移籍したが、レオシルバにペドロジュニオールと言ったJリーグで実績のある外国人選手を加入させて、真のチャンピオンを目指すも、ACLとシーズンの不調の責任を取り、石井正忠⇒大岩剛にシーズン途中の監督交代
立て直しTOPを独走するも最後の最後で勝ちきれず、誤審等もあったが、結果的に川崎フロンターレに得失点差で優勝をさらわれた2017年の各選手の動きを確認してみる。
GK
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
曽ヶ端 準 | 23 | 22 | 2021 | 22 | 52.69 | 2.35 | 51.0 |
クォン スンテ | 12 | 12 | 1039 | 12 | 25.25 | 2.19 | 42.5 |
開幕当初はスンテが1stチョイスだったが、怪我等で結局は曽ヶ端が正GKの座になった
ただ、90分間換算ではほぼ互角
GKの起用法の難しさを感じる1年であった
CB
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
昌子 源 | 34 | 34 | 3060 | 34 | 592.69 | 17.43 | 69.0 |
植田 直通 | 29 | 29 | 2610 | 29 | 446.6 | 15.40 | 60.6 |
町田 浩樹 | 2 | 2 | 126 | 2 | 27.03 | 19.31 | 36.4 |
昌子と植田で固定出来たCB
特に昌子は前年のK偏差値70.6に続く、ハイレベル
CBPが出るようになってから、鹿島最高のCBと言っていいだろう
相棒の植田もK偏差値60.6
両CBがK偏差値60を超える、鹿島史上最強のDFコンビと言っても差支えがないと思われる。
サイド
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
西 大伍 | 30 | 28 | 2468 | 25 | 444.39 | 16.21 | 62.9 |
山本 脩斗 | 32 | 30 | 2666 | 30 | 436.67 | 14.74 | 62.4 |
伊東 幸敏 | 24 | 9 | 1036 | 9 | 147.2 | 12.79 | 45.5 |
三竿 雄斗 | 2 | 1 | 124 | 1 | 27.88 | 20.24 | 38.6 |
西・山本共にK偏差値60台。
これで前述のCB、昌子・植田含め、2017年の4バックは全てK偏差値60台という、最高なメンバー構成となった
3列目
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
三竿 健斗 | 26 | 22 | 1994 | 19 | 479.64 | 21.65 | 55.5 |
レオ シルバ | 27 | 23 | 2110 | 23 | 434.87 | 18.55 | 53.3 |
永木 亮太 | 20 | 10 | 967 | 10 | 260.12 | 24.21 | 44.7 |
小笠原 満男 | 17 | 16 | 1327 | 16 | 246.45 | 16.71 | 44.0 |
柴崎が抜け、レオシルバが加入したが、こちらは混乱した模様
レオシルバが一応一番同ポジションでの先発出場が多いが、K偏差値は平凡
K偏差値的に一番高い三竿に関しても同様
要因として考えられるのは、小笠原の扱い方と言ったところか、
90分換算で見ると、一見小笠原も悪いようには見えないが、三竿・レオシルバと比較すると劣っている
とは言え、小笠原はチームの柱であり、衰えが見えたと言っても、一定レベルのプレーは出来る。
このジレンマが3列目の数字の伸び悩みに影響したと言えるともいえる。
とはいえ、小笠原のCBPは出場時間の短い永木よりも少なく、この部分の切り替え次第では違った結果になった可能性もある。
(逆に、最終節等、小笠原を出すべきだったと思うが。。。)
2列目
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
レアンドロ | 23 | 21 | 1837 | 15 | 315.78 | 15.47 | 59.5 |
遠藤 康 | 22 | 19 | 1502 | 19 | 218.15 | 13.07 | 52.5 |
中村 充孝 | 20 | 18 | 1312 | 9 | 173.17 | 11.88 | 49.2 |
遠藤が一気に衰えた感がある
代わりにレアンドロが躍動
TOPの使い分けで2列目は先発出場等減るケースがあるが、それでもK偏差値59.5は立派
遠藤は前年の58.4から一気に6もK偏差値を落としてしまう。
中村 充孝は先発出場も出場時間も大幅に増えたが、インパクトを残せなかった
TOP
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
土居 聖真 | 33 | 27 | 2380 | 17 | 290.48 | 10.98 | 58.3 |
金崎 夢生 | 30 | 25 | 2368 | 25 | 230.52 | 8.76 | 53.6 |
ペドロ ジュニオール | 21 | 16 | 1310 | 16 | 176.26 | 12.11 | 49.4 |
鈴木 優磨 | 26 | 6 | 866 | 6 | 144.9 | 15.06 | 46.9 |
安部 裕葵 | 13 | 1 | 272 | 1 | 48.21 | 15.95 | 39.4 |
金森 健志 | 5 | 3 | 209 | 3 | 14.35 | 6.18 | 36.7 |
TOPは土居が中心となっているが、先発出場27試合に対して、TOPでの出場が、17試合と、10試合は2列目での先発
2017年の攻撃陣の柱は土居と言っていいであろう
残念なのがペドロジュニオール
ヴィッセル時代に出したK偏差値換算60以上のインパクトを残せず、大きくパフォーマンスを落としてしまった。
ヴィッセルからは以前も野沢が高いCBPで鹿島に帰ってきたが、残念な結果となったが、このころはヴィッセルで中心になっても、鹿島では埋もれてしまうのだろうか?
一方で、金崎もハイパフォーマンスとはいえず、完璧なDF陣と比較すると攻撃陣に弱さを感じざるを得ない
NONE
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
ブエノ | 2 | 0 | 56 | 0 | 13.47 | 21.65 | 45.9 |
経験を積むと言った感じである。
総評
完璧なDF陣に対して、不安定な攻撃陣が、この年得失点差で優勝をさらわれてしまった要因と言えるであろう。
土居は確かにポリバレントな選手だが、爆発力がある選手ではない
レアンドロがその役目かもしれないが、もう一人欲しかった。
そういう意味では、金崎の不調、ペドロジュニオールの期待外れが悔やまれる1年だ
チーム評価
SS(K偏差値65以上)・・・1人<昌子:69.0>
S(K偏差値60以上)・・・2人<西:62.9/山本:62.4/植田:60.6>
※2016年
SS(K偏差値65以上)・・・2人<昌子:70.6/山本:65.6>
S(K偏差値60以上)・・・2人<西:62.8/曽ヶ端:61.1>
2016年シーズンオフ移籍分析
チャンピオンシップを勝ち2009年以来のJ1チャンピオン、クラブワールドカップ準優勝を経て、天皇杯を制し2冠となった2016年
連覇を目指し、再び世界の頂点を目指すための2017年に向けたシーズンオフの移籍状況を見てみよう
GK
OUT
櫛引 政敏(清水エスパルス)・・・出番なし
IN
クォン スンテ(全北現代モータース)
昨年レンタルで加入した櫛引は残念ながら出場機会が得られず清水へレンタルバック
代わりに入ってきたのがクォンスンテ
今まではポスト曽ヶ端は若手を中心に目星をつけていた感があったが、一気に即戦力を獲得し、新陳代謝を図ろうとする意識を感じる戦力補強である
DF
OUT
青木 剛(サガン鳥栖)・・・0(39.4)
ファン ソッコ(天津泰達)・・・170.85(44.7)
IN
三竿 雄斗(湘南ベルマーレ)・・・422.9(59.2)
小田 逸稀(東福岡高校)
3連覇に貢献した青木はシーズン途中での移籍
ファンソッコは出場機会に恵まれない部分もあったが、出た際はきっちり結果を残していただけに寂しいが、昌子・植田の若いCBに押し出されるの移籍か
湘南では不動のCBとして活躍
能力値も移籍したファンソッコよりも高く、戦力に厚みが増したと言えよう
MF
OUT
カイオ(アル・アインFC)・・・194.63(74.5)※シーズン途中
柴崎 岳(CDテネリフェ)・・・460.46(54.6)
杉本 太郎(徳島ヴォルティス)・・・76.54(42.2)
平戸 太貴(FC町田ゼルビア)・・・出番なし
ファブリシオ(ポルティモネンセSC)・・・25.06(38.5)
大橋 尚志(ツエーゲン金沢)・・・出番なし
IN
レオ シルバ(アルビレックス新潟)・・・654.5(64.2)
大激震のMF陣
シーズン途中に移籍し失速の要因となったカイオに続いて、小笠原に代わる大黒柱が期待された柴崎が海外移籍してしまった。
その他、出場機会が少ない選手を整理した部分もあるが、6人が出て行ったにも関わらず、新加入は1人
ただ、その一人がリーグ最高ボランチと言われていたレオシルバと見事な補強と言っていいであろう
レオシルバであれば柴崎の抜けた穴を十二分に埋める事が出来るという判断は決して間違ってなく、的確な補強と言っていいだろう
FW
OUT
ジネイ(湘南ベルマーレ)・・・31.48(45.1)※シーズン途中
高崎 寛之(松本山雅FC)・・・鹿島での出番なし※シーズン途中
赤崎 秀平(ガンバ大阪)・・・109.3(44.2)
垣田 裕暉(ツエーゲン金沢)・・・3.26(35.9)
IN
レアンドロ(SEパルメイラス)
金森 健志(アビスパ福岡)・・・228.4(53.5)
ペドロ ジュニオール(ヴィッセル神戸)・・・337.2(61.9)
期待していたジネイが怪我がちで思ったような活躍が出来ない中、シーズン途中に移籍
同じく期待していた赤崎はやはり伸び悩みが顕著で、2017年のシーズン前にガンバに移籍したFW陣
ここでも的確な補強がされている。
まずは、ペドロジュニオール
ヴィッセルで活躍し、K偏差値61.9の本職FWを入れる事により、期待通りの活躍が出来れば、金崎や土居を本職の2列目に落とすことも可能となり、カイオの穴を埋める事も可能となる
また、ペドロジュニオールのスピードも魅力的だ
同時にアビスパで若手ながら活躍していた金森を新加入
能力値的には赤崎よりも高く、的確な補強が出来ていると言える
鹿島を離れた鹿選手~2016年~
2015年に鹿島を巣立った選手たち、その選手たちの2016年の活躍を見ていきたい
2015年をもって鹿島から、他チームに移籍したのは下記の選手たち
GK
佐藤 昭大⇒ロアッソ熊本
DF
山村 和也⇒セレッソ大阪
鈴木 隆雅⇒愛媛FC
MF
本山 雅志⇒ギラヴァンツ北九州
梅鉢 貴秀⇒モンテディオ山形
FW
豊川 雄太⇒ファジアーノ岡山
この7選手は新天地ではどのような活躍をしていたのかを見てみよう
佐藤 昭大⇒ロアッソ熊本
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | P先発 | 合計 | 90分換算 | K偏差値 |
佐藤 昭大 | 41 | 41 | 3690 | 41 | 92.47 | 2.26 | J2 |
J2のロアッソ熊本に移籍した佐藤は見事にレギュラーを奪取。
出場が1試合1人と限られている状況のポジションでの移籍1年目でのレギュラー奪取は喜ばしい事である
山村 和也⇒セレッソ大阪
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | P先発 | 合計 | 90分換算 | K偏差値 |
山村 和也 | 34 | 28 | 2542 | 26 | 458.9 | 16.25 | J2 |
山村も当時J2に降格していたセレッソ大阪で1年目からレギュラーを獲得
鹿島ではDF登録であったが、セレッソではMF登録で、CHとして出場
見事J1復帰に貢献したと言えよう
現在は川崎フロンターレで活躍中
鈴木 隆雅⇒愛媛FC
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | P先発 | 合計 | 90分換算 | K偏差値 |
鈴木 隆雅 | 10 | 0 | 76 | 0 | 13.3 | 15.80 | J2 |
J2愛媛に移籍した鈴木 隆雅は残念ながらここでもあまり試合出場の機会が与えられず
本山 雅志⇒ギラヴァンツ北九州
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | P先発 | 合計 | 90分換算 | K偏差値 |
本山 雅志 | 36 | 22 | 1751 | 15 | 244.2 | 12.55 | J2 |
地元北九州のギラヴァンツに移籍した本山
やはり往年のパフォーマンスはJ2といえど発揮できなかったとはいえ、一定数の試合で先発出場を果たすなど、故郷で一定のパフォーマンスは魅せられたのではないか?
梅鉢 貴秀⇒モンテディオ山形
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | P先発 | 合計 | 90分換算 | K偏差値 |
梅鉢 貴秀 | 4 | 2 | 196 | 2 | 162.5 | 74.64 | J2 |
モンテディオ山形に移籍した梅鉢
残念ながら出場機会に恵まれなかった模様
なお、梅鉢はその後金沢⇒相模原でプレー
豊川 雄太⇒ファジアーノ岡山
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | P先発 | 合計 | 90分換算 | K偏差値 |
豊川 雄太 | 38 | 9 | 1324 | 6 | 191.4 | 13.01 | J2 |
J2ファジアーノ岡山に移籍した豊川
先発出場は9試合と少ないが、トータルでは38試合に出場
翌年はレギュラー獲得し、ベルギー移籍、セレッソでJ1復帰等、鹿島を離れたのち頑張っている選手の1人と言えよう
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | P先発 | 合計 | 90分換算 | K偏差値 |
ダヴィ | 10 | 7 | 635 | 7 | 47.1 | 6.67 | 39.3 |
この年唯一J1への移籍となったダヴィ
2012年以来のヴァンフォーレで当時J2ながら32ゴールを挙げた輝きを再び、見せられるのか注目されたが、残念ながら活躍する事は出来ず。
その後、J2松本、J3北九州と渡り歩き日本を離れた