鹿島FOS(仮)

鹿島を中心に戦術ではなく、データでサッカーを語ります

2012年優勝チーム/サンフレッチェ広島との比較

f:id:kashimafos:20220225111201p:plain



 

2012年のJリーグの優勝チームはサンフレッチェ広島

勝点64:19勝8敗7分/得失点差29

一方の鹿島アントラーズ

勝点46:12勝12敗10分/得失点差7

この差はどこから来ているのか、各ポジションごとの選手CBPから見ていきたい

(表示は名前/先発出場/CBP/J偏差値の順)

 

kashimafos.hatenablog.com

 

GK

サンフレッチェ

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 K偏差値
西川 周作 34 34 3060 34 102.43 3.01 64.4

 

アントラーズ

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 K偏差値
曽ヶ端 準 34 34 3060 34 85.35 2.51 59.6

 

優勝チームでの偏差値(J偏差値)では曽ヶ端は、59.6に。

そしてサンフレッチェの西川は64.4と優勝チームの中でも上位のGKと言えよう

とはいえ、GKはDFとの連携と言う部分があるので、単独ではなかなか判断できないが、ややサンフレッチェが勝ったと言える

 

CB

サンフレッチェ

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 K偏差値
ファン ソッコ 18 3 524 2 109.43 18.80 41.6
水本 裕貴 34 34 3060 34 458.45 13.48 58.1
千葉 和彦 33 33 2970 33 364.3 11.04 53.7
森脇 良太 33 33 2964 31 647.66 19.67 67.1
塩谷 司 3 2 181 2 37.96 18.88 38.2

 

アントラーズ

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 K偏差値
岩政 大樹 32 32 2830 32 413.68 13.16 56.0
青木 剛 28 20 1892 14 286.98 13.65 50.0
山村 和也 18 17 1575 17 236.96 13.54 47.6
中田 浩二 5 5 387 5 53.31 12.40 38.9

 

残念ながらここで一つ大きな穴が出来ている

前項でも述べたが2012年はCBが大きな穴

と言えよう

残念ながら、鹿島でこの年TOPの岩政のCBPでは、サンフレッチェではレギュラー争いとなってしまっている(サンフレッチェは3バック)

そして、岩政のパートナーは平均以下

これではいくら曽ヶ端が頑張ったとしても勝ちようがない。

 

サイド

サンフレッチェ

該当者なし

 

アントラーズ

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 K偏差値
西 大伍 30 30 2671 30 426.06 14.36 60.0
新井場 徹 31 31 2723 28 373.58 12.35 57.1

 

サンフレッチェは3バックなので、該当者なし

一方のアントラーズは西が歴代の優勝チームのサイドバックと比較しても上位となる偏差値60を記録しており、ストロングポイントと言えよう

 

3列目

サンフレッチェ

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 K偏差値
青山 敏弘 34 34 2889 34 623.98 19.44 67.9
森崎 和幸 33 33 2970 33 507.82 15.39 62.3
中島 浩司 2 1 88 1 33.07 33.82 39.6
山岸 智 16 11 928 11 130.7 12.68 44.2
清水 航平 24 21 1741 21 237.73 12.29 49.4
ミキッチ 28 23 1963 23 277.64 12.73 51.3
石川 大徳 20 10 937 10 105.87 10.17 43.1

 

アントラーズ

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 K偏差値
小笠原 満男 31 31 2608 29 502.97 17.36 62.1
増田 誓志 14 5 381 4 73.71 17.41 41.5
本田 拓也 8 4 392 4 59.74 13.72 40.8
柴崎 岳 31 29 2690 24 502.92 16.83 62.1
梅鉢 貴秀 4 4 287 4 60.95 19.11 40.9

 

青山のCBPが飛びぬけている。

一方のアントラーズだが、森崎と同等と言ったところ。

ところが、K偏差値でこの年の柴崎・小笠原のCBPを見てみると、共に60に届いていなく、同じ年をJ偏差値に当てはめると、アントラーズの3列目のレベルの高さは優勝チームと引けを取らない

と言えるだろう

 

2列目

サンフレッチェ

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 K偏差値
森崎 浩司 28 11 1264 11 172.87 12.31 49.0
高萩 洋次郎 34 34 2959 34 409.86 12.47 65.4
石原 直樹 32 19 1784 19 245.19 12.37 54.0
大崎 淳矢 12 4 433 4 58.55 12.17 41.1

 

アントラーズ

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 K偏差値
遠藤 康 32 25 2305 21 385.27 15.04 63.7
レナト 14 10 907 5 145.38 14.43 47.1
アレックス 5 4 382 4 124.19 29.26 45.6
本山 雅志 17 2 414 2 89.5 19.46 43.3
ドゥトラ 27 25 1980 19 354.74 16.12 61.6
土居 聖真 4 1 83 1 13.03 14.13 38.0

 

この年の遠藤は、決してサンフレッチェの高萩と比較しても勝らずとも劣らずと言った感じであり、また、同じく60台のドゥトラと言い、この年のアントラーズの2列目は他チームにとって脅威になってたと言えよう

 

TOP

サンフレッチェ

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 K偏差値
佐藤 寿人 34 34 2867 34 327.09 10.27 61.6

 

アントラーズ

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 K偏差値
ジュニーニョ 27 9 1057 7 111.42 9.49 44.0
大迫 勇也 32 31 2603 31 340.35 11.77 62.6
興梠 慎三 30 25 2177 22 272.92 11.28 57.1
佐々木 竜太 1 0 13 6 81.14 561.74 41.5

 

まず、分かることは大迫スゲーである。

歴代の優勝チームのTOPと比較しても全く劣ってない。

戦術の違いはあるが、佐藤寿人よりもTOPとしては優れた数字である。

 

none

サンフレッチェ

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 K偏差値
辻尾 真二 5 0 20 0 9.67 43.52 35.7
野津田 岳人 5 0 26 0 10.11 35.00 35.7
平繁 龍一 3 0 21 0 11.22 48.09 35.8
井波 靖奈 1 0 11 0 1.37 11.21 35.0

 

アントラーズ

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 K偏差値
昌子 源 9 0 130 0 19.56 13.54 54.4
岡本 英也 5 0 74 0 2.78 3.38 44.4

 

先発出場がなかった選手に関しては、昌子が期待の若手と言ったところ

 

総論

 

上記を踏まえ、各ポジションから上位者を抜粋したメンバーを組んでみると

こういう形になる。

サンフレッチェ       アントラーズ    
GK 西川 周作 102.43 64.4   GK 曽ヶ端 準 85.35 59.6
CB 森脇 良太 647.66 67.1   CB 岩政 大樹 413.68 56
CB 水本 裕貴 458.45 58.1   CB 青木 剛 286.98 50
CB 千葉 和彦 364.3 53.7   サイド 西 大伍 426.06 60
3列目 青山 敏弘 623.98 67.9   サイド 新井場 徹 373.58 57.1
3列目 森崎 和幸 507.82 62.3   3列目 小笠原 満男 502.97 62.1
3列目 ミキッチ 277.64 51.3   3列目 柴崎 岳 502.92 62.1
2列目 高萩 洋次郎 409.86 65.4   2列目 遠藤 康 385.27 63.7
2列目 石原 直樹 245.19 54   2列目 ドゥトラ 354.74 61.6
2列目 森崎 浩司 172.87 49   TOP 大迫 勇也 340.35 62.6
TOP 佐藤 寿人 327.09 61.6   TOP 興梠 慎三 272.92 57.1
  合計 4137.3       合計 3944.8  

 

CBPの差は、192.5ポイントとさすがに優勝チームと12位に低迷したチームの差と言えるが、明確なのはCBの弱さ

これが優勝したサンフレッチェとの大きな違いだる

3列目の青山が抜けているが、総合値と言う意味では、3列目も引けを取っていなし、TOP、2列目に関しては、はっきり言って鹿島の方が優れているくらいだ。

ただ、この年の平均得点は、サンフレッチェの1.9に対し、アントラーズは1.5。

守備が全く機能しないので、攻撃がグダグダになってしまった

と言う、最悪の結果だった年と言えるだろう。

 

SSクラス(偏差値65以上)

サンフレッチェ・・・2人(青山:64.4/高萩:65.4)

アントラーズ・・・0人

 

Sクラス(偏差値60以上)

サンフレッチェ・・・3人(西川:67.9/森崎 和幸:62.3/佐藤:61.6)

アントラーズ・・・6人(遠藤:63.7/大迫:62.6/小笠原:62.1/柴崎:62.1/ドゥトラ:61.6/西:60)

 

また、偏差値60以上の選手をピックアップしてみると、SSクラスはアントラーズにはいないが、Sクラス以上含めると、アントラーズの方が、一人多く、個の能力は高いが組織力がないと言えよう