2016年選手講評
2016年成績
監督:石井正忠
リーグ戦:1位(勝ち点は3位)
1st/12勝2敗3分(優勝)
2nd/6勝9敗2分(11位)
チャンピオンシップ:優勝
ナビスコカップ:GL敗退
天皇杯:優勝
クラブワールドカップ:準優勝
ナビスコカップ優勝で久しぶりのタイトルを獲得をした2015年
石井体制で1年間色々なことがありすぎた年となったと言えよう
1stステージ優勝にもかかわらず、11位に低迷した2ndステージ
勝点では3位ながらチャンピオンシップを勝ち取り優勝
12月は毎週2試合ずつこなし、クラブワールドカップでレアルマドリードに惜敗するも、日本チーム最高の準優勝
その勢いそのままに天皇杯を優勝し、見事2冠となった2016年
ここの働きはどうだったのかを振り返ってみよう
GK
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
曽ヶ端 準 | 34 | 34 | 3060 | 34 | 85.73 | 2.52 | 61.1 |
オリンピック代表の櫛引が加入したが曽ヶ端の牙城は崩せなかった
その曽ヶ端は非常に安定した働きをしてくれた
特にこの年はレアルマドリード戦の鬼神ぶりが思い出される
CB
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
昌子 源 | 31 | 31 | 2779 | 31 | 619.95 | 20.08 | 70.6 |
植田 直通 | 21 | 20 | 1793 | 20 | 281.33 | 14.12 | 51.1 |
ファン ソッコ | 12 | 11 | 1008 | 9 | 170.85 | 15.25 | 44.7 |
ブエノ | 8 | 8 | 719 | 8 | 135.45 | 16.95 | 42.6 |
ルールに恵まれたとはいえ、この年のアントラーズはチャンピオンチーム
そして、チャンピオンチームには名CBがつきものであり、それがこの年の昌子だ
この年の昌子はこの10年のアントラーズCBでは最高レベル
パートナーには若い植田を中心に抜擢
90分換算だとファンソッコの方がソツのないプレーをしていたと言えるが、昌子&植田の名コンビで盤石なCBを組めたと言えよう
サイド
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
山本 脩斗 | 31 | 31 | 2782 | 31 | 491.91 | 15.91 | 65.6 |
西 大伍 | 26 | 26 | 2302 | 24 | 443.39 | 17.33 | 62.8 |
伊東 幸敏 | 13 | 9 | 889 | 9 | 154.07 | 15.60 | 45.9 |
凄みを増した山本と西のサイドコンビ
特に山本のK偏差値65.6はSSクラス
若い伊東もいい選手であるが、さすがにこの二人を前にレギュラー奪取は難しかったと思われる
3列目
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
柴崎 岳 | 31 | 30 | 2713 | 27 | 460.46 | 15.28 | 54.6 |
小笠原 満男 | 30 | 28 | 2300 | 28 | 414.23 | 16.21 | 52.3 |
永木 亮太 | 29 | 13 | 1438 | 13 | 356.75 | 22.33 | 49.4 |
一方で物足りなかったのが3列目
柴崎・小笠原共に物足りないCBP
この辺が2ndステージの失速につながったのかもしれない
ただ、小笠原は2015年のK偏差値が54.7とイマイチだったので、流石に衰えが見えてきたと言ったところか
代わりに新加入の永木が穴を補ったと言えよう
K偏差値は49.4と低いがこれは出場時間によるもの
90分換算でのポイントは驚異の22.33と補強に成功したと言えよう
2列目
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
遠藤 康 | 25 | 23 | 1861 | 23 | 299.9 | 14.50 | 58.4 |
鈴木 優磨 | 31 | 9 | 1188 | 7 | 167.43 | 12.68 | 48.8 |
中村 充孝 | 17 | 9 | 856 | 9 | 130.09 | 13.68 | 46.1 |
杉本 太郎 | 14 | 5 | 414 | 5 | 76.54 | 16.64 | 42.2 |
ファブリシオ | 8 | 2 | 200 | 2 | 25.06 | 11.28 | 38.5 |
同じく前年と比べてポイントを落とした2列目
遠藤がK偏差値60を切ったとはいえ、及第点を記録したが、その相方に苦労したと言えよう
要因は土居がTOPで使われたのと、カイオの1stステージ終了での移籍であろう
特にカイオは過去のCBPが素晴らしかっただけに、2ndステージ失速の一番の要因と考えられる
そんな中、鈴木優磨と杉本太郎の若手二人が今後を期待できるCBPを記録
TOP
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
金崎 夢生 | 30 | 30 | 2647 | 30 | 302.99 | 10.30 | 59.3 |
土居 聖真 | 30 | 23 | 2130 | 15 | 266.21 | 11.25 | 56.4 |
赤崎 秀平 | 24 | 17 | 1138 | 17 | 109.3 | 8.64 | 44.2 |
垣田 裕暉 | 3 | 1 | 84 | 1 | 3.26 | 3.49 | 35.9 |
金崎に土居。正直言って本職とは言えない二人が見事な2TOPを形成
土居は2列目もこなし、ポリバレントプレイヤーとして本格化したと言えよう
一方本職の赤崎のCBPが残念である
TOPとしては金崎の次に先発出場(土居は2列目での先発も多い)にも関わらず、CBPが非常に低く、伸び悩みを感じる
NONE
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
三竿 健斗 | 4 | 0 | 30 | 0 | 11.77 | 35.31 | 45.0 |
移籍1年目の三竿
この年は出場時間が30分と短く、顔見せと言った感じか
TRADE
選手名 | 出場 | 先発 | 出場時間 | 評価ポジション先発 | CBP | 90分換算 | K偏差値 |
青木 剛 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0.00 | 39.4 |
ジネイ | 6 | 3 | 205 | 0 | 31.48 | 13.82 | 45.1 |
カイオ | 16 | 11 | 1123 | 10 | 194.63 | 15.60 | 74.5 |
青木は移籍前最後の試合での顔見せだが、1stステージ優勝試合という豪華なお別れであった
ジネイもその試合に途中出場(得点を決めたが、オフサイドかファールで取り消し)
何よりも痛いのがカイオの移籍だ
K偏差値は参考値として、これだけの選手がシーズン途中で移籍されてしまっては流石にキツイ
総評
天国⇒地獄⇒天国とジェットコースターのような2016年
振り返ってみると4バックの安定感がこの年の強みと言っていいだろう
特に小笠原の衰えがある中、2016年の成績は新時代のアントラーズを感じさせる1年であった
その証拠に、柴崎が完全にチームの中心となり、昌子・土居の本格化、期待の植田の台頭と優勝しながらさらに伸びしろが見える
一方やはりカイオの途中移籍が痛く、カイオがいた2016年後半を見て見たかった
チーム評価
SS(K偏差値65以上)・・・2人<昌子:70.6/山本:65.6>
S(K偏差値60以上)・・・2人<西:62.8/曽ヶ端:61.1>
※2015年
SS(K偏差値65以上)・・・1人<遠藤:66.3>
S(K偏差値60以上)・・・4人<カイオ:63.2/西:63.2/昌子:61.2/山本:60.6>