鹿島FOS(仮)

鹿島を中心に戦術ではなく、データでサッカーを語ります

2021年シーズンオフ移籍分析

「リフォームではなく新築」と称し、招聘したザーゴ体制が1年ちょっとで崩壊し、この10年で3度目のシーズン途中での監督交代となった2021年

その相馬体制もシーズン終了と共に終了し、再度新しいチーム作りとなる2022年に向けた戦力の移籍状況を見ていく

 

シーズン途中

OUT

選手名 移籍先 出場  先発 出場時間 P先発 合計 90分換算 K偏差値
小泉 慶 サガン鳥栖 17 8 765 0 118.61 13.95 60.8
白崎 凌兵 湘南ベルマーレ 17 11 865 0 105.43 10.97 58.4
杉岡 大暉 サガン鳥栖 7 5 442 0 68.92 14.03 51.9

 

IN

選手名 移籍先 出場  先発 出場時間 P先発 合計 90分換算 K偏差値
安西 幸輝 ポルティモネンセSC 16 12 1116 11 92.85 7.49 42.4
ブエノ アトレチコ・ミネイロ 1 1 75 1 11.29 13.55 35.4

 

ここ数年新規加入させた小泉・白崎・杉岡をシーズン途中で移籍させ、代わりに安西・ブエノを呼び戻したが、戦力的にはマイナスになってしまっている

特に、小泉を手放したことが痛いのと安西が機能していないのが痛い

 

DF

OUT

選手名 移籍先 出場  先発 出場時間 P先発 合計 90分換算 K偏差値
町田 浩樹 ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ 34 34 3042 34 597.65 17.68 69.3
犬飼 智也 浦和レッズ 29 23 2128 23 383.32 16.21 56.9
永戸 勝也 横浜F・マリノス 29 22 2051 22 330.61 14.51 56.2
奈良 竜樹 アビスパ福岡 24 23 2073 23 335.8 14.58 54.2
佐々木 翔悟 岩手⇒ジェフユナイテッド千葉 17 15 1380 15 9.67 0.63 35.3

 

IN

選手名 移籍先 出場  先発 出場時間 P先発 合計 90分換算 K偏差値
キム ミンテ 北海道コンサドーレ札幌 12 12 1069 12 282.96 23.8 51.1
小田 逸稀 ジェフユナイテッド千葉 24 20 1827 16 257.2 12.67 J2
溝口 修平 鹿島アントラーズユース             新人

 

とても不満の残る移籍状況である

まず、町田はチームに欠かせないが彼のサッカー人生を考えると海外移籍を止めるのは難しいので、残念ながら仕方がないと言えよう

ただ、犬飼をなぜひきとめられなかったのであろうか?

関川の成長が見られるが、シーズンを通して活躍出来てたとはいいがたく、安定したベテランのプレーは必要ではないのか?

同様に経験値という観点でいうのであれば、奈良を完全移籍させてしまっている

チームにフィットしなかったが早々に見切りをつけ、結局1年でレンタル、1年で完全移籍というは失敗と言っても過言ではない

代わりに加入したキムミンテはコンサドーレから移籍だが、2021年はシーズン途中からグランパスでプレー。適応能力はあると思われるので、期待したい

また、残念ながら永戸 勝也もFマリノスへ移籍となってしまった

安西に押し出された形となってしまったが、数字的に安西がフィットしていない

2022年も同様の場合、正直小田ではまだ心細く、永戸が必要だったと言われないようなプレーを安西には期待するしかない。

 

MF

OUT

選手名 移籍先 出場  先発 出場時間 P先発 合計 90分換算 K偏差値
レオ シルバ 名古屋グランパス 29 20 1770 20 356.79 18.14 49.4
永木 亮太 湘南ベルマーレ 15 5 452 5 121.35 24.16 37.8
遠藤 康 ベガルタ仙台 23 2 466 2 75.53 14.59 42.1
白崎 凌兵 鳥栖清水エスパルス 12 12 970 7 225.12 20.89 53.0
須藤 直輝 ツエーゲン金沢             出番なし

 

IN

選手名 移籍先 出場  先発 出場時間 P先発 合計 90分換算 K偏差値
樋口 雄太 サガン鳥栖 37 36 3190 25 504.06 14.59 73.1
仲間 隼斗 柏レイソル 24 16 1438 7 284.25 17.79 57.2
名古 新太郎 湘南ベルマーレ 19 13 1154 13 174.2 13.59 49.3
中村 亮太朗 ヴァンフォーレ甲府 33 18 1712 11 121.35 24.16 J2

 

遠藤・レオシルバ・永木と言ったチームを支えてきたベテランが移籍して感情的に複雑なMF陣だが、新加入に関しては期待を持っていいであろう

特に樋口 雄太が2021年にサガン鳥栖で上げた能力値は鹿島の歴代の2列目の中でもTOPクラスの能力値である

現在2列目はファンアラーノ中心だが、正確性をかけるため不安定な部分もあるが、樋口が数字通りの活躍を見せてくれたら、優磨の加入で熱くなったTOP陣から土居・荒木を2列目中心にするなど、攻撃陣のバリエーションが増す

同様に仲間 隼斗もレイソル時代と同様のプレーが出来たら、アクセントになるし、帰ってきた名古、まだ若い中村 亮太朗も含めて、新加入の5名全て3列目も出来るというのが心強く、レオシルバ・永木の穴を埋める役割も出来ると思われる

 

FW

OUT

選手名 移籍先 出場  先発 出場時間 P先発 合計 90分換算 K偏差値
垣田 裕暉 徳島⇒サガン鳥栖 36 28 2350 28 213.28 14.59 52.3
有馬 幸太郎 いわきFC             出番なし

 

IN

選手名 移籍先 出場  先発 出場時間 P先発 合計 90分換算 K偏差値
鈴木 優磨 シント=トロイデンVV             海外

 

FWは何と言っても優磨の復帰だ

優磨の実力は鹿島サポーターが一番よく知っているが、2020-21シーズンにベルギーリーグで17得点をあげたように、成長した姿を見せて欲しい

優磨の復帰により、FW陣の層がさらに厚くなり、垣田の旅はまだ続く模様

ただ、2021年のJ1徳島で発揮した能力値を見る限り、所有権を手放すには惜しい存在である