鹿島FOS(仮)

鹿島を中心に戦術ではなく、データでサッカーを語ります

2019年シーズンオフ移籍分析

4冠狙える位置にいながら、失速し無冠、オーナー会社が変わるなど激動の年となった2019年

この年をもって、大岩監督が退任となり、ザーゴ新監督を迎え、チームの立て直しを図るべくための2019年の移籍状況を見ていく

 

シーズン途中

 

選手名 移籍先 出場  先発 出場時間 P先発 合計 90分換算 K偏差値
安西 幸輝 ポルティモネンセSC 15 15 1350 14 241.24 16.08 83.0
安部 裕葵 FCバルセロナ 14 6 645 4 94.14 13.14 56.4
金森 健志 サガン鳥栖 7 0 23 0 12.03 47.07 41.6
平戸 太貴 FC町田ゼルビア 1 1 53 0 5.86 9.95 40.5
鈴木 優磨 シント=トロイデンVV 0

0

0 0 0 0 出場無

 

2018年に加入し、シーズン途中からレギュラーを取った安西が速攻で海外移籍してしまったのが時代を感じさせる出来事

また、安部 裕葵もバルセロナと言ってもBチーム

鈴木 優磨も結局、1試合も出場せず海外へ

町田で活躍していた平戸を戻したものの、1試合で見切りをつけて再び町田へ

この年のシーズン途中での移籍に関しては、正直やるせない思いが強く、迷走を感じさせる

 

GK

OUT

選手名 移籍先 出場  先発 出場時間 P先発 合計 90分換算 K偏差値
川俣 慎一郎 南葛SC             出場無

 

川俣は南葛SCへ移籍

GKは出場選手が狭き門のため色々思うところはあると思うが、新天地で頑張って欲しい

 

DF

OUT

選手名 移籍先 出場  先発 出場時間 P先発 合計 90分換算 K偏差値
チョン スンヒョン 蔚山現代FC 13 12 1089 12 168.1 13.89 44.5
小池 裕太 シント=トロイデンVV 14 13 1134 13 124.5 9.88 44.2
小田 逸稀 FC町田ゼルビア 2 2 107 2 15.6 13.15 37.9

 

IN

選手名 移籍先 出場  先発 出場時間 P先発 合計 90分換算 K偏差値
永戸 勝也 ベガルタ仙台 30 30 2700 24 440.3 14.68 62.6
広瀬 陸斗 横浜F・マリノス 13 9 758 15 327.29 38.86 56.0
杉岡 大暉 湘南ベルマーレ 28 27 2402 21 301.8 11.31 46.7
奈良 竜樹 川崎フロンターレ 9 9 787 9 140.4 16.05 42.9

 

DF陣は3名放出し、4名補強

シーズン途中加入し、レギュラーを獲得した小池は再びベルギーへ

補強陣容を見るとサイドの立て直しを急務と考えていることがうかがえる

シーズン途中に安西が海外移籍、内田も怪我が多く残念ながら戦力として計算が立たない状況から不動のサイドバックを求めているようである

そういう意味では、永戸は見事な補強と言えよう

ベガルタで活躍し、歴代のアントラーズサイドバックと比べても引けを取らないK偏差値をマークしている

パートナーとしては、出場は少なかったものの、光るプレーが多く数値が高い、広瀬と、ベルマーレでは3列目での起用だったが、五輪代表候補で年齢も若い杉岡という、

バランスの取れた補強

また、CBで犬飼町田コンビがそこまで絶大な信頼を寄せられないかつ、チョン スンヒョン移籍に伴い、フロンターレでも一時レギュラーCBで活躍し、まだ若い奈良を補強と全員即戦力クラスを加入させ、厚みのあるDF陣の構築を期待させる補強となっている

 

MF

OUT

選手名 移籍先 出場  先発 出場時間 P先発 合計 90分換算 K偏差値
セルジーニョ 長春亜泰足球倶楽部 33 26 2376 16 314.73 11.92 60.2
レアンドロ FC東京 22 17 1355 16 200.71 13.33 51.2
中村 充孝 モンテディオ山形 5 2 175 1 18.45 9.49 38.0
相馬 勇紀 名古屋グランパス 5 0 68 0 16.21 21.45 47.5
久保田 和音 ファジアーノ岡山松本山雅FC 25 24 1839 22 0 0.00 J2

 

IN

選手名 移籍先 出場  先発 出場時間 P先発 合計 90分換算 K偏差値
和泉 竜司 名古屋グランパス 31 20 2332 19 391.9 15.12 65.0
松村 優太 静岡学園高等学校             新人
荒木 遼太郎 東福岡高等学校             新人
ファン アラーノ SCインテルナシオナル             外国人

 

まずはセルジーニョの離脱が痛い。

MFであったがTOPとして起用され、1stチョイスになっていた選手だ。

次にレアンドロ

不安定であったが、2017年の活躍を考えると期待できる選手の離脱は痛い

その代わりに入った中で即戦力は和泉竜司だ

グランパスでレギュラークラスとして活躍し、K偏差値も歴代の中でもかなりのハイパフォーマンス

本職バリバリの2列目である

また、期待の高卒ルーキー2名と新外国人選手

この3名ともオフェンシブな選手であり、攻めに転じた補強である。

 

FW

OUT

選手名 移籍先 出場  先発 出場時間 P先発 合計 90分換算 K偏差値
金森 健志 サガン鳥栖 7 0 23 0 12.03 47.07 41.6
垣田 裕暉 金沢⇒徳島ヴォルティス 35 26 2375 26 290.8 11.02 J2
有馬 幸太郎 栃木SC             出場無

 

IN

選手名 移籍先 出場  先発 出場時間 P先発 合計 90分換算 K偏差値
エヴェラウド ケレタロFC             外国人
染野 唯月 尚志高等学校             新人

 

FWは戦力的に大きな損失はなし

垣田はJ2からJ2へ所有権を持ったまま移籍となった

新加入は新外国人選手と新人

こちらはエヴェラウドに期待と言ったところになるであろう

 

 

 

鹿島を離れた鹿選手~2019年~

2018年に鹿島を巣立った選手たち、その選手たちの2019年の活躍を見ていきたい

 

2018年をもって鹿島から、他チームに移籍したのは下記の選手たち

 

DF
西 大伍⇒ヴィッセル神戸
三竿 雄斗⇒大分トリニータ

MF
久保田 和音⇒ファジアーノ岡山
杉本 太郎⇒松本山雅FC
田中 稔也⇒ザスパクサツ群馬

 

西 大伍⇒ヴィッセル神戸

選手名 出場  先発 出場時間 P先発 合計 90分換算 K偏差値
西 大伍 29 27 2416 16 351.6 13.10 57.5

 

移籍先のヴィッセル神戸で見事レギュラーを獲得した西

主にサイドでの出場だが、時には3列目でも出場

移籍直前の2018年のK偏差値48.7から、57.5にアップした事から、復調と言っていいであろう

なお、天皇杯決勝ではアントラーズから天皇杯をもぎ取り、タイトルに貢献

 

三竿 雄斗⇒大分トリニータ

選手名 出場  先発 出場時間 P先発 合計 90分換算 K偏差値
三竿 雄斗 26 19 1831 19 252.2 12.40 49.4

 

同じJ1の大分トリニータに移籍した三竿 雄斗

鹿島では出場機会に恵まれなかったが、大分ではシーズン途中から不動のCBとして活躍

ただ、シーズンを通しての能力値としては、高くはなく、鹿島に加算した場合、平均的な成績と言えよう

 

久保田 和音⇒ファジアーノ岡山

選手名 出場  先発 出場時間 P先発 合計 90分換算 K偏差値
久保田 和音 25 24 1839 22 254.3 12.45 J2

 

J2ファジアーノ岡山にレンタル移籍の久保田 和音

出場機会にも恵まれ、チームのレギュラーとして見事活躍するも、シーズン終盤は控えに回ることも多かった

 

杉本 太郎⇒松本山雅FC

選手名 出場  先発 出場時間 P先発 合計 90分換算 K偏差値
杉本 太郎 27 18 1675 18 270.3 14.53 56.2

 

J2徳島へのレンタルから、J1松本山雅へ完全移籍で個人昇格を果たした杉本太郎

残念ながらチームはJ2に降格してしまったが、シーズン途中から見事レギュラーを獲得

また、2列目としてのK偏差値換算で56.2を記録

2019年の鹿島の2列目の1位白崎のK偏差値が56.1なので、求められた役割の違いとうあるであろうが、鹿島に復帰していたらと考えてしまう見事な成績を記録した。

 

田中 稔也⇒ザスパクサツ群馬

選手名 出場  先発 出場時間 P先発 合計 90分換算 K偏差値
田中 稔也 26 13 1191 10 202.9 15.33 J3

 

J3ザスパクサツ群馬 に移籍した田中 稔也

先発出場は13試合にとどまったが、シーズンを通して26試合に出場と必要な戦力として活躍

チームのJ2昇格に見事に貢献

 

 

2019年優勝チーム/横浜F・マリノスとの比較

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2019年の優勝は横浜F・マリノス

2004年以来15年ぶりの優勝

 

勝点70:22勝8敗4分/得失点差30

 

一方のアントラーズ

 

勝点63:16勝7敗9分/得失点差24

 

ACLカップ戦で過密日程だったアントラーズに対して、

カップ戦を早々敗退し、リーグ戦1本に絞ることが出来たF・マリノス

 

ここの働きはどうだったのか?

F・マリノスとの戦力を比較してみる

 

kashimafos.hatenablog.com

 

GK

 

F・マリノス

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 J偏差値
朴 一圭 25 25 2227 25 74.9 3.03 56.7
杉本 大地 4 4 360 4 10.99 2.75 39.0

 

アントラーズ

 

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 J偏差値
クォン スンテ 30 30 2700 30 57.64 1.92 51.9
曽ヶ端 準 4 4 360 4 8.79 2.20 38.4

 

CBP的にはクォン スンテよりも朴 一圭の方に軍配が上がる

クォン スンテのCBPはその絶対的安定感に比べて低いのは、GKでも攻撃的な朴 一圭と比較してみると、攻撃的貢献度が低いのであろう

 

CB

 

F・マリノス

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 J偏差値
畠中 槙之輔 34 34 3060 34 512.65 15.08 60.7
アゴ マルチンス 33 33 2883 33 482.07 15.05 59.2
伊藤 槙人 3 1 127 1 28.32 20.07 37.7

 

アントラーズ

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 J偏差値
犬飼 智也 29 29 2610 29 370.83 12.79 54.0
町田 浩樹 22 21 1899 15 290.23 13.75 50.1
チョン スンヒョン 13 12 1089 12 168.07 13.89 44.4
ブエノ 17 12 1102 12 156.55 12.79 43.8

 

やはりというか、優勝チームには優秀なCBがいる

逆に、アントラーズは過密日程によるローテーションでの起用としても、誰一人90分換算で畠中、チアゴマルチネスに勝てていない

 

サイド

 

F・マリノス

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 J偏差値
ティーラトン 25 25 2219 25 413.32 16.76 59.3
広瀬 陸斗 20 19 1727 15 327.29 17.06 54.6
松原 健 14 13 1139 13 184.73 14.60 46.8
和田 拓也 10 9 854 6 147.37 15.53 44.8
高野 遼 5 3 297 3 45.38 13.75 39.2

 

アントラーズ

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 J偏差値
小池 裕太 14 13 1134 13 124.51 9.88 43.5
内田 篤人 10 9 655 9 87.09 11.97 41.5
小泉 慶 7 6 541 4 79.17 13.17 41.1
山本 脩斗 6 3 354 2 44.78 11.38 39.2
小田 逸稀 2 2 107 2 15.63 13.15 37.6
伊東 幸敏 2 2 160 2 10.14 5.70 37.3

 

こちらもCB同様、F・マリノスに完敗である

そこまでF・マリノスのサイドコンビが優れているとはいいがたい部分があるが、アントラーズの2019年のサイドはそれを差し引いても酷い数値である

 

3列目

 

F・マリノス

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 J偏差値
喜田 拓也 33 33 2965 33 460.57 13.98 60.0
扇原 貴宏 25 18 1535 18 304.41 17.85 52.6
天野 純 18 15 1366 14 202.24 13.32 47.7
三好 康児 19 10 1035 9 183.74 15.98 46.8
渡辺 皓太 9 2 258 2 44.36 15.47 40.1
山田 康太 1 1 64 1 9.73 13.68 38.4

 

アントラーズ

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 J偏差値
レオ シルバ 27 23 2098 23 440.3 18.89 59.1
永木 亮太 31 26 2424 13 423.09 15.71 58.2
三竿 健斗 28 20 1936 20 413.79 19.24 57.8
名古 新太郎 15 10 925 9 136.92 13.32 44.5

 

3列目はアントラーズに軍配が上がると言っていいであろう

喜田 拓也が出場時間含め若干高くなっているが、CBP、90分換算共にアントラーズの三竿を含めた3人が勝っていると言っていいであろう

 

2列目

 

F・マリノス

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 J偏差値
仲川 輝人 33 33 2796 29 432.84 13.93 66.9
マルコス ジュニオール 33 33 2674 21 348.45 11.73 61.1
遠藤 渓太 33 18 1913 17 230.17 10.83 53.0
マテウス 11 10 730 10 173.28 21.36 49.0

 

アントラーズ

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 J偏差値
白崎 凌兵 25 24 1985 23 268.32 12.17 55.6
レアンドロ 22 17 1355 16 200.71 13.33 50.9
遠藤 康 12 5 469 4 76.91 14.76 42.4
中村 充孝 5 2 175 1 18.45 9.49 38.3
山口 一真 7 1 127 1 13.64 9.67 38.0

 

ディフェンス陣よりひどくはないが、ここでも大きな差を付けられてしまっている

仲川 輝人、マルコス ジュニオールF・マリノス2列目陣が素晴らしいのである

一方のアントラーズ白崎が及第点と言ってもいいが、その次に来る選手がいない

90分換算で見た場合、レアンドロの出場時間がもっと多ければと悔やまれる

 

TOP

 

F・マリノス

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 J偏差値
エジガル ジュニオ 16 15 1188 15 167.71 12.71 48.6
エリキ 12 12 1070 8 147.16 12.38 46.9
大津 祐樹 23 3 455 2 75.78 14.99 41.1

 

アントラーズ

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 J偏差値
セルジーニョ 33 26 2376 16 314.73 11.92 60.6
土居 聖真 32 31 2715 27 268.27 8.89 56.8
伊藤 翔 26 21 1826 21 156.84 7.73 47.7
上田 綺世 13 3 399 3 36.92 8.33

37.9

 

一方でびっくりするのがTOPの選手である

マリノスの数値が低すぎる

これは戦術的な問題もあるだろうが絶対的なTOPを決められなかったことも要因であろう

一方のアントラーズセルジーニョは歴代の優勝チームのTOPにも勝らずも劣らずと言ったところ

 

先発なし

 

F・マリノス

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 J偏差値
李 忠成 10 0 122 0 13.45 9.92 50.8
中川 風希 3 0 5 0 3.92 70.56 45.1
山谷 侑士 3 0 24 0 3.65 13.69 45.0
中林 洋次 1 0 23 0 3.64 14.24 45.0
ドゥシャン 1 0 11 0 0.15 1.23 42.9

 

アントラーズ

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 J偏差値
相馬 勇紀 5 0 68 0 16.21 21.45 52.4

 

F・マリノスは李 忠成、アントラーズは相馬 勇紀を要所要所で使用

 

途中移籍

 

F・マリノス

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 J偏差値
飯倉 大樹 5 5 450 5 13.54 2.71 44.5

 

アントラーズ

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 J偏差値
安西 幸輝 15 15 1350 14 241.24 16.08 84.1
安部 裕葵 14 6 645 4 94.14 13.14 58.5
金森 健志 7 0 23 0 12.03 47.07 44.3
平戸 太貴 1 1 53 0 5.86 9.95 43.2

 

この安西と安部の途中移籍がなければどのような結果になったかは神のみぞ知るところだが、やはり1年通じて大きな選手の入れ替えがないチームが強いと言ったところであろう

 

総論

上記を踏まえ、各ポジションから上位者を抜粋したメンバーを組んでみると

こういう形になる。

 

F・マリノス       アントラーズ    
GK 朴 一圭 74.9 56.7   GK クォン スンテ 57.64 51.9
CB 畠中 槙之輔 512.65 60.7   CB 犬飼 智也 370.83 54
CB アゴ マルチンス 482.07 59.2   CB 町田 浩樹 290.23 50.1
サイド ティーラトン 413.32 59.3   サイド 小池 裕太 124.51 43.5
サイド 広瀬 陸斗 327.29 54.6   サイド 内田 篤人 87.09 41.5
3列目 喜田 拓也 460.57 60   3列目 レオ シルバ 440.3 59.1
3列目 扇原 貴宏 304.41 52.6   3列目 永木 亮太 423.09 58.2
2列目 仲川 輝人 432.84 66.9   2列目 白崎 凌兵 268.32 55.6
2列目 マルコス ジュニオール 348.45 61.1   2列目 レアンドロ 200.71 50.9
2列目 遠藤 渓太 230.17 53   TOP セルジーニョ 314.73 60.6
TOP エジガル ジュニオ 167.71 48.6   TOP 土居 聖真 268.27 56.8
  合計 3754.4       合計 2845.7  

 

2018年、1620.5ポイントだった優勝チームとの差は908.7ポイント迄縮まったとはいえ、数値的にはふがいないシーズンだったと言えよう

とはいえ、このチームでリーグ戦は途中までは首位を走り、カップ戦も勝ち進んでいったように、見ていて楽しいサッカーかどうかの議論は置いておいて、大岩監督のマネージメント能力の高さを感じさせる

ポイント的に高いチームでなく、主力はシーズン途中で移籍、にもかかわらず全てのレギュレーションで優勝争いをした2019年を率いた大岩監督

結果的にタイトルを取れなかったが、一時は4冠も夢ではないと言った状況だった、マネージメント力は高く評価したい

残念ながらこの年を以て、大岩監督とはお別れになるのであるが、1~2年、主力の途中移籍等ない状態での指揮を見てみたい監督でもある

面白いか否かは別であるが。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2019年選手講評

2019年成績

監督:大岩剛

 

リーグ戦:3位(18勝7敗9分)

YBCルヴァンカップ:ベスト4

天皇杯:準優勝

ACL:ベスト8

 

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連覇と国内リーグ奪還を目指した2019年

夏まではリーグは首位を走り、各大会順調に勝ち進んでいたのだが、

親会社が日本製鉄(住友金属の合併先)から、メルカリに変更された。

それが影響されたかどうかは分からないが、その後失速。

ACL敗退を皮切りに、ルヴァンカップ、リーグ戦とタイトルを逃し、新国立競技場で迎えた、天皇杯の決勝では、ヴィッセル神戸に惨敗し、無冠となってしまった

また、2018年同様、ACLベスト8、ルヴァンベスト4、天皇杯準優勝と、過密日程となった1年

そんな2019年の戦力を振り返ってみる

 

kashimafos.hatenablog.com

 

GK

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 K偏差値
クォン スンテ 30 30 2700 30 57.64 1.92 52.5
曽ヶ端 準 4 4 360 4 8.79 2.20 37.5

 

クォンスンテはフル出場ではなく、曽ヶ端も4試合先発

よって、スンテのCBPは低く出てしまっているが、90分換算では、お互い高いポイントを記録

 

CB

 

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 K偏差値
犬飼 智也 29 29 2610 29 370.83 12.79 56.2
町田 浩樹 22 21 1899 15 290.23 13.75 51.6
チョン スンヒョン 13 12 1089 12 168.07 13.89 44.5
ブエノ 17 12 1102 12 156.55 12.79 43.8

 

犬飼が不動のCBに定着

次いで町田もレギュラーとして成長

ただ、二人とも試合数も関係したのか、CBPが思いのほか高くなく、90分換算でも同様の結果が見受けられる

 

サイド

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 K偏差値
小池 裕太 14 13 1134 13 124.51 9.88 44.2
内田 篤人 10 9 655 9 87.09 11.97 42.0
小泉 慶 7 6 541 4 79.17 13.17 41.6
山本 脩斗 6 3 354 2 44.78 11.38 39.6
小田 逸稀 2 2 107 2 15.63 13.15 37.9
伊東 幸敏 2 2 160 2 10.14 5.70 37.5

 

2018年に一番先発として出場した安西が途中移籍

だが、他の選手もドングリの背比べと言ったところで、2012年以降一番レベルの低いサイドバックと言えよう

西が移籍し、山本が怪我であまり出れず、安西が途中移籍と2018年のレギュラークラスが軒並みいなくなった結果、小池が一番手だが、インパクトとして残っているのは、下のゴールのみ

サイドバックを歴代ストロングポイントとしていた鹿島としては寂しい1年である

 

youtu.be

3列目

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 K偏差値
レオ シルバ 27 23 2098 23 440.03 18.88 53.6
永木 亮太 31 26 2424 13 423.09 15.71 52.7
三竿 健斗 28 20 1936 20 413.79 19.24 52.3
名古 新太郎 15 10 925 9 136.92 13.32 38.5

 

永木は半分が他のポジションでの出場だが、一番出場機会が多かった3列目の選手としての評価

過密日程による試合数の影響もあるか、低調である

ただ、レオシルバと三竿の90分換算値は高い

 

2列目

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 K偏差値
白崎 凌兵 25 24 1985 23 268.32 12.17 56.1
遠藤 康 12 5 469 4 76.91 14.76 42.2
中村 充孝 5 2 175 1 18.45 9.49 38.0
山口 一真 7 1 127 1 13.64 9.67 37.7

 

こちらも過密日程によるローテーションの影響と、シーズン途中移籍の影響をもろに受けた模様

そんな中、新戦力の白崎は及第点と言ったところ

ただ、他の選手が酷い

TOPに出てくるセルジーニョが中盤を守ったりもしたが、抜けてシーズンを任せられる選手がいなかった結果であると言おう

また、遠藤の成績が寂しい限りである

 

TOP

 

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 K偏差値
セルジーニョ 33 26 2376 16 314.73 11.92 60.2
土居 聖真 32 31 2715 27 268.27 8.89 56.6
伊藤 翔 26 21 1826 21 156.84 7.73 47.9
上田 綺世 13 3 399 3 36.92 8.33 38.5

 

変わりがいなかったのか、3TOP気味だったのか、この年の鹿島で一番試合に出場したのが、TOPのセルジーニョと土居

セルジーニョが柱となる働きを見せているに対して、土居は及第点と言ったところか

期待の伊藤翔は残念ながら大きなインパクトを残したとは言えず。

また、シーズン途中に当時大学生の上田 綺世が加入し、試合にも出ている

 

NONE

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 K偏差値
相馬 勇紀 5 0 68 0 12.25 16.21 45.3

 

シーズン途中にグランパスから移籍してきた相馬

ただ、残念ながら大きなインパクトは与えられず

 

trade

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 K偏差値
安西 幸輝 15 15 1350 14 241.24 16.08 83.0
安部 裕葵 14 6 645 4 94.14 13.14 56.4
金森 健志 7 0 23 0 12.03 47.07 41.6
平戸 太貴 1 1 53 0 5.86 9.95 40.5

 

2019年も途中移籍が大きかった年と言えよう

まずは、安西

2018年にレギュラー定着したが翌年、15試合で移籍

28試合出た2018年のCBPが295.62で、2019年が15試合で241.24

更に成長を見せていただけに非常に痛い移籍であったと言えよう

また、同様に安部 裕葵の移籍も痛いが、先発出場が6試合で、途中出場が主となっているので、安西ほどのダメージは少ない

金森と平戸は国内移籍であり、平戸の見切りが早いと感じてしまう

 

総評

2018年同様過密日程と選手の途中移籍により、シーズンを通しての個々人のCBPが低調だった2019年

まだ3年しかたっていないのにも関わらず、記憶があいまいなのだが、

CBPを見る限り大岩監督はローテーションをしっかり敷いてくると言った感じがする

また、伸びてきた選手の途中移籍に関しては非常に痛く、これがここ数年の鹿島の低迷と言ってもいいであろう

ただ、この年の安西・安部に関して言えば、実働1年なので、戦力定着というわけでもなく、海外チームの青田買いの日本のチームの対象として鹿島アントラーズが狙われたのではと思いたくなるくらいの青田買いである

また、この年、鹿島では1試合も出場しなかったが、鈴木優磨もシーズン途中での移籍

 

チーム評価

SS(K偏差値65以上)・・・0人

S(K偏差値60以上)・・・1人<セルジーニョ:60.2>

 

※2018年

SS(K偏差値65以上)・・・0人

S(K偏差値60以上)・・・0人

 

 

 

 

 

 

 

2018年シーズンオフ移籍分析

悲願のACLを制したものの、過密日程による戦力維持の難しさを味わった2018年

また、中心選手の金崎・植田がシーズン途中に移籍するなど、ACL連覇及び、国内タイトル奪還に向けたチーム構成を迫られた2018年の移籍状況を見ていく

 

シーズン途中

 

選手名 移籍先 出場  先発 出場時間 P先発 合計 90分換算 K偏差値
植田 直通 セルクル・ブルージュKSV 14 14 1260 14 234.51 16.75 81.7
金崎 夢生 サガン鳥栖 15 14 1273 0 162.57 11.49 68.8
ペドロ ジュニオール 武漢卓爾職業足球倶楽部 7 3 226 3 20.74 8.26 43.2

 

植田はベルギーへ、ペドロジュニオールは中国、金崎は鳥栖

戦力的にやはり、植田・金崎と言ったクラスが途中で移籍する事は大きく痛い

特に金崎はシーズン途中に同じJリーグサガン鳥栖

出場機会を求めてではない移籍であったため、戦力以上に衝撃が大きかった

 

DF

OUT

選手名 移籍先 出場  先発 出場時間 P先発 合計 90分換算 K偏差値
西 大伍 ヴィッセル神戸 23 16 1581 16 201.24 11.46 48.7
昌子 源 トゥールーズFC 16 16 1378 16 271.6 17.74 50.5
三竿 雄斗 大分トリニータ 1 1 80 1 0 10.53 37.0

 

IN

選手名 移籍先 出場  先発 出場時間 P先発 合計 90分換算 K偏差値
小池 裕太 シント=トロイデンVV           海外
ブエノ 徳島ヴォルティス 15 11 1082 10 271.6 22.59 J2
佐々木 翔悟 鹿島アントラーズユース           新人
関川 郁万 流通経済大学付属柏高校           新人

 

怪我やACLの調整で出場試合が減っていたとはいえ、西と昌子が移籍してしまった

これで、2017年の最強4バックは山本のみとなり、1年で完全崩壊となっていしまった。

西の代役としては、成長過程の安西とベルギーから移籍してきた小池をあてがうのであろうが、昌子・植田の代役がブエノでは非常に心細く、また、関川も高卒ルーキーなので、すぐに活躍する期待は持てず、犬飼・町田と心中する体制と言わざる得ない

 

MF

OUT

選手名 移籍先 出場  先発 出場時間 P先発 合計 90分換算 K偏差値
久保田 和音 ファジアーノ岡山 2 2 178 2 13.3 6.72 37.6
杉本 太郎 徳島⇒松本山雅FC 24 16 1505 9 271.6 16.24 徳島
田中 稔也 ザスパクサツ群馬 4 2 147 1 15.03 9.20 37.8
小笠原 満男 引退 14 12 977 12 186.01 17.14 41.0

 

IN

選手名 移籍先 出場  先発 出場時間 P先発 合計 90分換算 K偏差値
白崎 凌兵 清水エスパルス 27 21 1926 13 372.4 17.40 50.2
平戸 太貴 FC町田ゼルビア 40 32 3016 22 356.3 10.63 J2
有馬 幸太郎 鹿島アントラーズユース           新人
名古 新太郎 順天堂大学             新人

 

衰えが見えていた中なので、戦力的には大きなダメージはないが、小笠原の引退は非常に寂しい。

様々な経験を積んできただけに、チームに帯同するだけで、大きなプラスになる存在だが、本人が決めた事なので尊重したい

一方、新加入で目立つのは白崎の加入。

エスパレスでの2018年の主にCHとして3列目を形成。

数値的には平凡な数字だが、ポリバレントな選手であるので、期待をしたい

また、J2町田より平戸が復帰

J2ながら中心選手として活躍してきただけに、鹿島に復帰してどこまで出来るのかが気になる選手である

 

FW

 

OUT

選手名 移籍先 出場  先発 出場時間 P先発 合計 90分換算 K偏差値
ペドロ ジュニオール フォルタレーザEC 7 3 226 3 20.74 8.26 43.2

 

IN

選手名 移籍先 出場  先発 出場時間 P先発 合計 90分換算 K偏差値
伊藤 翔 横浜F・マリノス 26 14 1237 13 97.4 8.26 43.2

 

レンタルで武漢に行っていたペドロジュニオールはそのままタイへ移籍

そして、新加入として待望のゴリゴリで経験豊富な伊藤 翔が加入

和製アンリと呼ばれ、K偏差値的には低いがリーグ戦で8得点、ルヴァンでは9試合8得点と求めていたストライカーの加入であり、大きな補強と言えるであろう

 

 

 

 

 

鹿島を離れた鹿選手~2018年~

2017年に鹿島を巣立った選手たち、その選手たちの2018年の活躍を見ていきたい

 

2017年をもって鹿島から、他チームに移籍したのは下記の選手たち

 

DF
ブエノ⇒徳島ヴォルティス

 

MF
梅鉢 貴秀⇒ツエーゲン金沢

 

FW
赤崎 秀平⇒川崎フロンターレ

 

ブエノ⇒徳島ヴォルティス

選手名 出場  先発 出場時間 P先発 合計 90分換算 K偏差値
ブエノ 15 11 1082 10 157.8 13.12 徳島

 

J2徳島に移籍したブエノ

先発出場11試合のうち、1試合はTOPでの起用

シーズン当初は見事先発ポジションを勝ち取ったが、残念ながら、シーズン途中からSUBとなってしまった

 

梅鉢 貴秀⇒ツエーゲン金沢

選手名 出場  先発 出場時間 P先発 合計 90分換算 K偏差値
梅鉢 貴秀 24 23 2055 23 464.9 20.36 金沢

 

J2金沢に移籍した梅鉢

途中試合に出れないこともあったが、シーズン開幕から見事先発を勝ち取り、主力として金沢で活躍

ただ、翌2019年は出場機会を失い、相模原に移籍

こちらでは、1年目はレギュラーとしてJ2昇格に貢献できたが、J2になった2021年は出場機会を大きく減らした

 

赤崎 秀平⇒川崎フロンターレ

選手名 出場  先発 出場時間 P先発 合計 90分換算 K偏差値
赤崎 秀平 1 0 2 0 2.0 90.00 35.8

 

ガンバを経由してフロンターレに移籍した赤崎

残念ながら出場機会が2分しかなく、フロンターレでは輝けなかった

その後、名古屋に移籍してSUBとして活躍したのち仙台に移籍し、2021年はキャリアサイト出場を果たす

 

 

 

 

 

2018年優勝チーム/川崎フロンターレとの比較

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2018年の優勝は川崎フロンターレ

2017年に続いて連覇である

 

勝点69:21勝7敗6分/得失点差30

 

一方のアントラーズ

 

勝点56:16勝10敗8分/得失点差11

 

2017年は勝ち点は同じで得失点差が要因であったが、2018年は勝ち点差13付けられてしまった。

要因としては、

 

ACLの過密日程(しかしACLは優勝)

シーズン途中での主力選手の移籍

 

等あげられるが、実際にはどうだったのか

フロンターレとの戦力を比較してみる

 

kashimafos.hatenablog.com

 

GK

 

フロンターレ

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 J偏差値
チョン ソンリョン 31 31 2770 31 44.68 1.45 48.4
新井 章太 3 3 270 3 5.17 1.72 37.4

 

アントラーズ

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 J偏差値
クォン スンテ 27 27 2430 27 64.88 2.40 54.0
曽ヶ端 準 7 7 630 7 20.89 2.98 41.8

 

両チームともに、韓国人GKをメインの編成

明らかにクォンスンテのCBPの方が高い

また、新井と曽ヶ端の比較でも同様で、鹿島のGKのレベルの高さが見受けられる

 

CB

 

フロンターレ

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 J偏差値
谷口 彰悟 34 34 3060 34 526.47 15.48 61.4
奈良 竜樹 23 22 2051 22 350.64 15.39 53.0
エドゥアルド 3 3 199 3 36.88 16.68 38.1

 

アントラーズ

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 J偏差値
昌子 源 16 16 1378 16 271.6 17.74 49.3
犬飼 智也 22 21 1935 21 265.51 12.35 49
町田 浩樹 8 7 679 6 134.08 17.77 42.7
チョン スンヒョン 11 11 990 11 119.19 10.84 42

 

谷口の安定度が素晴らしい

一方のアントラーズACLやケガの影響や移籍の影響もあり、CBの固定が出来なかった

そんな中、昌子が少ないながらも凄さの片りんは見せている

 

サイド

 

フロンターレ

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 J偏差値
エウシーニョ 32 32 2794 32 586.53 18.89 68.8
車屋 紳太郎 31 31 2695 22 443.35 14.81 61
登里 享平 25 15 1485 12 281.42 17.06 52.1
武岡 優斗 5 2 217 2 35.79 14.84 38.7

 

アントラーズ

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 J偏差値
安西 幸輝 28 22 2045 15 295.62 13.01 52.9
西 大伍 23 16 1581 16 201.24 11.46 47.7
山本 脩斗 18 14 1224 14 150.8 11.09 45
内田 篤人 12 7 602 7 132.58 19.82 44
小田 逸稀 6 5 462 3 82.5 16.07 41.2
伊東 幸敏 11 6 623 6 77.99 11.27 41
三竿 雄斗 1 1 80 1 10.53 11.85 37.3

 

フロンターレの両サイドコンビ、特にエウシーニョが素晴らしい

車屋も歴代の優勝チームのサイドバックと比較しても優れたCBPをマーク

一方のアントラーズだが、過密日程で選手を固定できなかったのを差し引いても、酷い数字である

鹿島は歴代サイドバックが強いチームを形成していただけに寂しさを感じてしまう数値である

 

3列目

 

フロンターレ

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 J偏差値
大島 僚太 29 28 2461 28 534.47 19.55 63.6
守田 英正 26 20 1827 20 503.4 24.80 62.1
下田 北斗 5 4 339 4 95.24 25.28 42.5
田中 碧 4 2 164 2 53.33 29.27 40.5
森谷 賢太郎 3 1 93 1 23.77 23.00 39.1

 

アントラーズ

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 J偏差値
三竿 健斗 26 23 2100 23 429.57 18.41 58.5
永木 亮太 30 20 1908 16 382.88 18.06 56.3
レオ シルバ 20 17 1553 17 326.63 18.93 53.6
小笠原 満男 14 12 977 12 186.01 17.14 46.9

 

ここは何とかフロンターレに勝てないまでも必死にしがみ付いている感じがする数値差

フロンターレは大島に続き、プロ1年目の守田が素晴らしい働きを見せている

一方のアントラーズは突出した選手はいなかったが、4名がそれなりのハイレベルな数値を記録

 

2列目

 

フロンターレ

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 J偏差値
家長 昭博 32 31 2745 27 448.96 14.72 68.1
中村 憲剛 33 31 2630 29 422.22 14.45 66.2
阿部 浩之 29 25 2081 21 328.3 14.20 59.7
長谷川 竜也 12 5 436 5 63.57 13.12 41.5
齋藤 学 16 2 405 2 53.69 11.93 40.8
田坂 祐介 3 1 66 1 8.74 11.92 37.7

 

アントラーズ

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 J偏差値
遠藤 康 20 20 1442 20 226.44 14.13 52.7
安部 裕葵 22 13 1146 11 190.42 14.95 50.2
中村 充孝 11 10 784 8 78.99 9.07 42.5
山口 一真 10 2 233 2 36.51 14.10 39.6
田中 稔也 4 2 147 1 24.55 15.03 38.8
レアンドロ 5 2 187 2 22.01 10.59 38.6
久保田 和音 2 2 178 2 13.3 6.72 38.0

 

家長に中村

このレベルの選手が二人もいるのは流石に反則である

一方のアントラーズは過密日程の影響から、突出した選手はいない

また、出場時間もかなり抑えられており、個々の評価が難しい

 

TOP

 

フロンターレ

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 J偏差値
小林 悠 27 24 2206 19 317.81 12.97 60.8
知念 慶 27 12 1022 12 180.92 15.93 49.6

 

アントラーズ

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 J偏差値
鈴木 優磨 32 25 2376 23 280.94 10.64 57.8
土居 聖真 29 23 2052 14 277.2 12.16 57.5
セルジーニョ 10 8 680 8 83.84 11.10 41.7
金森 健志 14 4 462 4 58.16 11.33 39.6

 

鈴木優磨と土居は歴代の優勝チームでもそん色のない数値を記録している。

それに対してフロンターレ小林悠の頑張りが光っている

知念は出場時間が短いが、悲観するほど悪い数字ではない

 

先発なし

 

フロンターレ

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 J偏差値
鈴木 雄斗 18 0 212 0 57.65 24.47 77.0
赤崎 秀平 1 0 2 0 2 90.00 44.0

 

アントラーズ

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 J偏差値
名古 新太郎 1 0 4 0 5.54 124.65

46.1

 

クロージングとして鈴木 雄斗を効果的に活用

また赤崎は2分しか出場できなかったのが残念である

 

途中移籍

フロンターレ

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 J偏差値
エドゥアルド ネット 11 11 885 0 165.68 16.85 71.0
大久保 嘉人 12 4 524 0 58.28 10.01 52.3

 

アントラーズ

選手名 出場 先発 出場時間 評価ポジション先発 CBP 90分換算 J偏差値
植田 直通 14 14 1260 14 234.51 16.75 82.9
金崎 夢生 15 14 1273 0 162.57 11.49 70.4
ペドロ ジュニオール 7 3 226 3 20.74 8.26 45.8

 

共に主力がシーズン途中で移籍した2018年

ただ、人数的にも戦力的にもアントラーズの方がダメージが多いと思われる

エドゥアルド ネットが抜けたのは痛いが、そのクラスが植田・金崎と2人抜けてしまったアントラーズ

コレは流石にきつすぎるであろう

 

 

総論

上記を踏まえ、各ポジションから上位者を抜粋したメンバーを組んでみると

こういう形になる。

 

フロンターレ       アントラーズ    
GK チョン ソンリョン 44.68 48.4   GK クォン スンテ 64.88 54
CB 谷口 彰悟 526.47 61.4   CB 昌子 源 271.6 49.3
CB 奈良 竜樹 350.64 53   CB 犬飼 智也 265.51 49
サイド エウシーニョ 586.53 68.8   サイド 安西 幸輝 295.62 52.9
サイド 車屋 紳太郎 443.35 61   サイド 西 大伍 201.24 47.7
3列目 大島 僚太 534.47 63.6   3列目 三竿 健斗 429.57 58.5
3列目 守田 英正 503.4 62.1   3列目 永木 亮太 382.88 56.3
2列目 家長 昭博 448.96 68.1   2列目 遠藤 康 226.44 52.7
2列目 中村 憲剛 422.22 66.2   2列目 安部 裕葵 190.42 50.2
2列目 阿部 浩之 328.3 59.7   TOP 鈴木 優磨 280.94 57.8
TOP 小林 悠 317.81 60.8   TOP 土居 聖真 277.2 57.5
  合計 4506.8       合計 2886.3  

 

2017年164.6ポイント差だったCBPが、1620.5ポイントも差を付けられてしまった

要因は選手の途中移籍に加えて、ACLを勝ち進んだことによる、過密日程のローテーションによるもだが、フロンターレはJ偏差値が60以上が8人に対して、アントラーズは0人

J偏差値はCBPのよって算出されるため、試合に多く出た選手が優位に出るのは確かだが、全ての大会で優勝を目指すのがアントラーズであって、Jリーグ3位という成績は悪くはないが、ACLをメインに総力戦で何とかつかんだ順位に過ぎず、そういった過密日程に対応可能なチーム編成の必要性を感じるシーズンと言えるであろう